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「コウメ太夫の“奇人”っぷりも楽しかった」三浦マイルドが語る“コンビ”結成とM-1出場の背景

暮らし

お笑いへの思いと政治的発言について

三浦マイルド

――最近は、Twitter上で政治についても積極的に発言し、ネット上でしばしば話題になります。

三浦:政治や株の勉強を始めたのは、コロナ禍から。かつタイミングを同じくしてR-1のための時間が空いたからです。それまでネタに費やしていた情熱を、少し違うところに向けてみようと思ったんです。それが自分のお笑いの筋肉にもなるはずだからと。

 僕の場合、ネタは、“あるある”から作るんですね。でも今の自分の知識量では、扱える題材がまだまだ狭いなと。知識の幅を拡げることで、ネタにもっと厚みが出るんじゃないかなと思ったのが、勉強を始めた理由です。全部お笑いのためなんです。

――勉強するようになって、自分の中で変化はありましたか。

三浦:改めて、自分は本当にお笑いしかやってこなかったなと。子供の頃から勉強は全然真剣にやらなかったし、お笑い以外の筋肉がない。今はネットやYouTube、地上波、新聞など、いろんな角度から情報を得て、かつ、ある意見に触れたら、その反対意見もちゃんと見るようにしています。そうしないと、自分が偏っていってしまうなということにも気づいたので。

何も否定しちゃいけないな

三浦マイルド

三浦:「芸人が政治語るな」って言われることもありますよ。でも、そう言われてから、自分も似たようなこと言ってたなあとハッとしました。例えば飲食なんて芸人がやることじゃないとか、パパ芸人ってなんやねんとか思ってたりしたんですけど、人の生き方を否定しないでおこうと。

 だって、例えば飲食店を経営していたり、父親である芸人が子育てのいい面をみせたりすることで、誰かの笑顔や幸せにつながっている可能性がある。だったら何も否定しちゃいけないなと思うようになりました。自分が言われたからこそ、人のしていることを否定するのはやめようと、より強く思うようになったかもしれません。

――ネガティブコメントについては、どういうスタンスですか。

三浦:理路整然とした意見だったら対応できるんですけど、大体がそうじゃない。僕は自分と違う考え方の人にも、最低限の敬意はもって接しないといけないと思うんですけど、乱暴な言葉で適当なことを書かれても、まともなやり取りはできないじゃないですか。だから気にしませんね。

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