“東京五輪銀メダリスト”が選手兼ベンチャー社長に「日本のバスケ環境を変えたい」
2021年夏に行われた東京五輪において、女子バスケットボール日本代表のキャプテンとしてチームを率いて銀メダル獲得に貢献した髙田真希さん(32歳・@Takada08)。現在はデンソー アイリスの選手としてプレーを続ける傍ら、株式会社TRUE HOPEの社長としてスポーツイベント事業も行なっている。
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今回の記事では、2つの異なるフィールドで活躍を続ける髙田さんに、バスケに対する思いや仕事に対する考え方について聞いた。
オールスターではファン投票1位に
2021年11月には通算得点の歴代新記録を打ち立て、五輪の勢いそのままに充実したシーズンを送っている髙田選手。まずは東京五輪の反響を聞いた。
「(東京五輪のおかけで)たくさんの方に観戦に来ていただけるようになってとても嬉しいですし、プレーする選手たちの力にもなっています。ぜひアリーナに足を運んで、ハードワークをいとわない積極的な守備や早い攻撃を皆さんに見てもらいたいです」
高田さんは自陣ゴール近くでプレーし、「フィジカルの強い相手とぶつかり合いながら守備をするので、激しいプレーを求められる」というセンターのポジション。2022年1月29日に行われる予定だった(コロナの影響で5月以降に延期)Wリーグオールスターではファン投票1位で出場を決め、バスケット界に欠かすことができない存在だ。
内気な若手選手がキャプテンになるまで
今や大黒柱としてチームを支えているが、若手だったころは「大人しくて内気な性格」だったという。
「試合を通じて、さまざまな立場を経験させてもらい、『きちんと口に出して話し合う』ことの大切さを知りました。良いチームを作るためには、チームメイトとコミュニケーションを重ねることも重要。どうすれば自分の想いを伝えられるかを考えているうちに、徐々に心境が変化していきました」
競技の合間には、書籍でさまざまな業界を牽引するリーダーのエピソードに触れることもあり、「誰かの真似をしても、自分がしんどくなってしまうので、『この状況になったら、自分はどうしようかな?』と考えながら目を通しています」と語る。