「シャンパン」はスパークリングワインと何が違う?失敗しない銘柄の選び方も
シャンパンが「素晴らしい」理由
ワインは一般的に「ルールが厳しいほど質が高い」傾向にあるため、数々の細かい規定をクリアしているシャンパンは味わい、香りともに素晴らしい仕上がりになっていると言える。
もちろん他のスパークリングワインは質が悪くて美味しくないというわけではない。使うぶどう品種、製造法によって泡の強さや香り、舌触りなどが変わるため、それぞれに個性がある。
スパークリングワインの製法のなかには大きなタンク内で二次発酵させることによってコストを抑えたり(シャルマ方式)、炭酸ガスを直接注入するやり方があるが、シャンパンは「瓶内二次発酵」と呼ばれる製法で造られる。
これは簡単に言えば「瓶内で泡を発生させる」ので、泡持ちがよく、舌触りのなめらかな細かい気泡が味わえる。この泡の繊細さがシャンパンの1つの特徴と言えよう。
迷ったらまずこの2本を選ぶべき
シャンパンを選ぶ基準はいろいろあるが、まずは「ブラン・ド・ブラン」か「ブラン・ド・ノワール」かをチェックしよう。
ブラン・ド・ブランは ブラン(白)という意味合いの通り、白ぶどうだけで造ったシャンパン。ブラン・ド・ノワールはノワール(黒)なので、黒ぶどうだけで造ったシャンパンを指す。
ブラン・ド・ブランはすっきりとした飲み口で、シャープな酸味が特徴。一方でブラン・ド・ノワールは味わいに厚みがあり、豊かな味わいで飲みごたえのある飲み口に仕上がることが多い。
魚介類を使った料理や軽めの前菜と楽しむならばブラン・ド・ブラン、コース仕立てやボリューミーなお肉料理と楽しむならばブラン・ド・ノワールをセレクトするのがおすすめだ。