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「指示待ち人間を量産する上司」にありがちな3つの特徴

学び

 こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“指示待ち人間”の作り方」です。

あくび

※画像はイメージです(以下、同じ)

 コロナによってリモートワークになる人も増えてきていますが、そこで問題になっているのが「指示を待ち続ける社員」です。

 実際に顔を合わせて働いていれば、お互いに何をやっているのかもよくわかり、困っている場合は指示を出して動いてもらうことも難しくないのですが、リモートワークだとそれができません。1日のアウトプットが何なのか、明確に説明できない人も中にはいます。

「指示待ち人間」は環境によっても作られる

「それではダメだ! もっと主体的に動き、自分の頭で考えて成果を上げなければ、この先、生き残れない!」と正論を振りかざすのもいいのですが、それはことさら主張することでもないように思います。

 そんなことはみんなわかっていて、それでもできない人が非常に多い、というのが現在の状況でしょう。各個人の努力不足や資質ももちろんあると思うのですが、それに加えて環境要因も大きいのではないかなと考えています。

 今回は「どうすれば主体的に動けるようになるのか」「積極性を持った新人を育成するには」という真正面からの議論ではなく、逆に「どのようにすれば指示を待たないと何もできない社員が完成してしまうのか」を考えていきたいと思います。もしかしたら、上司であるあなたや会社の仕組み自体が、指示待ち人間を溢れさせている原因なのかもしれません。

① ルーティンワークのみやらせる

上司 部下

 指示待ち人間を作るやり方でもっともポピュラーなのが、ルーティンワークのみやらせることです。もちろん、最初は会社のやり方や専門知識をつけるために、ある一定の期間ルーティン化したワークを渡すのはアリだと思います。しかし、そのような仕事をずっとやらせていると、ほとんどの人は「無思考で機械的にルーティンワークをこなす」という行動特性を身に着けてしまいます。

 毎日決まった場所からデータを取ってきて、誰かが作ったパワーポイントのテンプレートに情報を張り付け、決まったフォルダに格納する……のような作業をするだけでお金がもらえるのです。そもそも頭を使うのは面倒くさいことですから、それで日々の生活が成り立つのならばそれに越したことはありません。それを何年も続けることで、立派な指示待ち人間が出来上がります。

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