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仕事のミスを「自分や他人のせいにする」のが“無意味”であるワケ

学び

 こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“自己責任論”は間違っているが、“環境や周りの人のせい”は損をする」です。

パソコン 怒る男性

※画像はイメージです(以下、同じ)

 いつまでも議論が尽きないテーマに「自責 vs 他責」があります。

 意識高い系の人が「すべては自分の責任として捉えろ! 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ!!」と叫ぶと、それに対し、「いやいやお前らは恵まれてるからそんなこと言えるわけで、どうしようもない状況にいるオレらのことわかる? お前らもこっち来てみ、そんなこと言えなくなるぜ」という匿名コメントがワーッと来る……。

 最近下火になっているような気がしないでもないですが、少し前までよくあった議論です。

「自己責任論」にぼくが思う3つのこと

 これについて、ぼくは以下のように考えています。

1. 自己責任論は明らかに間違っている

2. しかしながら、周りの環境や人のせいにしても特にいいことはない。むしろ自分が損をする

3.「自分のせい」「他人のせい」という意味のない枠組みから抜け出し「今は何が問題か」「何にどのように働きかければよいか」と考え、行動することにフォーカスすべき

 自己責任論が間違っているのは、議論するまでもないことかと思います。コロナ、すべてあなたのせいですか? 違いますよね。もしかしたら中国のせいかもしれないし、封じ込めに失敗した日本政府なのかもしれないし、自粛を無視して楽しく会食している誰かのせいかもしれないし、その全員かもしれないし……ただ、少なくとも「すべてあなたのせい」ということはありません。

では、“誰か”のせいなのか?

給料

 コロナでボーナスがカットされたのも、別にあなたのせいではないですよね。自分の部署や自分自身が好成績を出していたとしても、コロナが直撃して業績が下がり、ボーナスがカットされた……。

 もちろんあなた自身「もっとできたかも」と思うところがあるかもしれませんが、このボーナスカット自体をあなたのせいにする人はいないと思います。

 コロナは一例ですが、どんなことでも構造は同じです。あなたにも責任の一端がある事象も中にはあるかもしれないが、それは非常にわずかな割合です。基本的にはあなたのあずかりしらないところで何か良くないことが起こってしまい、それによってあなたにも悪影響がある、という構造になってます。それを「すべて自分の責任として捉えろ!!」と言われても「??!!??」となってしまいますよね。

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