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公務員なのに手取り17万円。地方在住の27歳「子供・家・車は諦めた」

学び

今は賃貸で電車移動だけど、いずれは…

 地元を離れてしまっている幸田さんは、「マイホームの購入など、親からの援助は受けづらい」と言います。

妻は、両親とは縁を切ってしまい、誰かの援助を受けるのは難しい状況ですが、賃貸暮らしで、移動も電車を使っているし、不動産ローンも組んでいないので、そこまで困窮していません。ただ、もし子どもを育てるなら、マイカーも必要。マイホームとマイカーのローンを抱えながら子育てしていくことが、僕の給料では難しいのではないかと考えています。

 妻もパートでは働いていますが、月に7万程度の稼ぎ。2人で少し贅沢するくらいでちょうどという感じで、それも子どもを育てるとなったらやめざるを得ない。妻はずっと『早く子どもがほしい』と言っていますが、僕にはその自信がないんです

 結婚式もほとんど自分たちの貯蓄で行ったという幸田さん夫妻の世帯貯蓄額は100万円を切っていると言います

「地元の友人たちはみな、もともと家族が持っていた土地に安く家を建てたり、車は親のお下がりを安く譲ってもらうなどして結婚生活にかかる負債を少なくして、やりくりしているのに、長野に移り住んでしまった僕にはそれが難しい……。姉2人に援助している僕の親は『祐太朗は男の子なんだから大丈夫よね』と放置ぎみ。すでにいる孫がかわいくて、そっちにばかり気を取られているんです」

地元に戻ることに猛反対される

手取り10万台

「長野は妻の地元なので、地元に戻ることも考えましたが、公務員をやめて引っ越しすることに妻は猛反対しています。でもこのまま世帯の手取りは24万円で、もし妻が仕事をやめれば17万円。子どもを育てて、家を持つという選択が僕にできるのかと、ずっと自問しています。

 とりあえず地道に貯金をして、ある程度の貯金額になったら、妻も安心すると思い、食費や交際費を削ってはいますが、地道過ぎて先が思いやられます。仕事はホワイトなのだから、なにか副業ができればよかったのに……。仕事が早く終わっても、なるべく無駄使いしないようにする生活はけっこうストレスです

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