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ビックカメラを萌えキャラ化?人気SNSアカウント「ビッカメ娘」の誕生秘話

ビジネス

なぜ「ナイセン」が「ビッカメ娘」を?

momocoさん

趣味のイラストが本業に活かされている

――「ビックカメラ」の店舗別アカウントは、各店舗ともフォロワーが多く、存在感を放っています。「ビッカメ娘」を描くことになったきっかけがあったら教えてください。

momoco:「ビックカメラ 水戸駅店」さんのアカウントから「何かやりたい」とリプが来たので、ナイセンのアカウントから勝手に擬人化と称して応募キャラクターを作って投稿したんですよ。そうしたら先方が気に入ってくださって、各店舗のマスコットを描かせていただくことになりました。今でも「娘」たちは増え続けています。ただ、「ビッカメ娘」の各アカウントを運営しているのは私ではなく、各店舗の職員さんです。SNSだけじゃなくて、等身大パネルを設置したりして、販促に役立てていただいています。

――「ビッカメ娘」たちのキャラクターは、どうやって決めているんですか?

momoco:お店がある町の情報を調べたり、すでに呟いているアカウントだったらそこからイメージを膨らませたりしています。とにかく可愛くなるように、と思って。各店舗ごとに個性があるようにしていますが、ビックカメラさんは全国各地にありますから、実店舗に赴いての取材はできないことのほうが多いですね。

美少女キャラには男女のファンがつく

――美少女キャラを使うことに抵抗のある業種もあるかと思いますが、“萌え系”のキャラに向いている業種・向いていない業種などはあるのでしょうか。

momoco:特に「向いていない業種」というのは思いつかないですね。どんな企業にも、女性の職員、たとえば受付係やOLさんがいるわけで、そういうキャラクターを作ることができると思います。じゃあなんでみんな「女の子」になるのかというと、これは単純で、女の子のほうが“キャラ付け”がしやすいんですよね。

 男の子の場合、髪型とか身なりとか、個人的な技術の問題もあるのですが、女の子キャラよりも男の子キャラのほうが、複数の個性を表現するのに限界を感じていました。

 それとやっぱり、美少年のキャラよりも美少女のキャラのほうが、顧客は気に入ってくれやすい。美少年キャラに男性のファンはあまり付かないですけど、美少女キャラには女性のファンも付きやすいと考えています。

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