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レトルトカレーが“名店の味”になる裏ワザ。スーパーにある2つのアイテムで

暮らし

「食の考え方」を変えるチャンスです。

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 コロナ禍の自粛生活も収束に向かいつつありますが、みなさんはこれまでの生活に戻れていますか? 戻るというより、これからの時代の“新たな生活スタイル”を確立し始めている人も少なくないでしょう。

 そして、このタイミングで食生活を見直すことは、食の自立への一歩になるはずです。かんたんな料理からはじめて、おいしい感動を味わうサイクルに変えていきましょう。

人生を変えるおいしいレシピ」の第11回は、レトルトカレーを“ちょっとしたカンタンなコツ”で名店級の味に変えた「胃袋をガッチリつかむカレーライス」です。

ポイントは、カレー粉をバターで炒めること!

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 レトルトカレーって、どんなに高級なものを買っても、なんとなく物足りない感じってありませんか? それは、カレーの命とも言えるスパイスの香りが、作りたてのものとは格段に違うからです。

 つまり、魅力的な香りや風味をもう一度まとわせてあげれば、華やかで奥行きのある味わいになるはず。そこでご提案したいのが「バターでカレー粉を炒める」という工程。

 実は、「カレー粉を焼く」という工程にこだわっている名店もあるほど。もちろん本格的な方法(オーブンを使って厳格な温度管理下でカレー粉をじっくり焼いていく)を真似するのは難しいので、今回は簡単にフライパンを使う手法にアレンジしてみました。早速作っていくことにしましょう。

カレー粉はローストタイプがおすすめ

 まず用意するのは、バター1キューブ(10g前後)とカレー粉小さじ1。

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 カレー粉は、ローストタイプが手に入れば、よりコクのある味わいになりますので、スパイスコーナーをよく見て選んでみてください。

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ローストタイプがオススメ。金額はほぼ同じ

 フライパンにバターとカレー粉を入れて火にかけ、バターが溶けてジュワ~っとしてきたら混ぜながらカレー粉を炒めていきましょう。火力が強すぎるとバターが焦げてしまうので、弱めの中火でゆっくり加熱していくのが安心です。

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バターとカレー粉が混ざり合う

 バターとカレー粉が全体的に混ざり合い、良い香りが出てくるのがサイン。この香り、絶対にわかりますから、自分の嗅覚を信じましょう。

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 ここに、レトルトカレーを加えて、よく混ぜて、全体が温まれば完成です。

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 お好みの皿にごはんを盛り、カレールウを注ぎましょう。福神漬けやらっきょうはスーパーのプライベートブランドでもリーズナブルに手に入れることができますから、それらを添えるとより豪華な仕上がりになるでしょう。

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 一口食べれば、その違いに無言の感動が訪れることでしょう。さあ、是非お試しください!「人生を変えるおいしいレシピ」はまだまだ続きます。

<TEXT/料理研究家 スギアカツキ>

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12

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