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安月給なのに羽振りの良いフリをしてしまった24歳…思わぬしわ寄せが

コラム

 社会人になりかけのころといえば、ついつい背伸びがしたくて、友人に対しても見栄を張ってしまいがち。しかし自分のキャパを超えた付き合いを続けたせいで借金苦に陥ってしまう人もいるようです。

ビールで乾杯

※画像はイメージです(以下、同じ)

友人との給与格差が受け入れられず

 小岩亮介さん(仮名・24歳)は学生時代はいわゆる陽キャ(陽気なキャラ)グループに属しており、就活が始まる時期にも「さっさと決めて遊ぼう」くらいにしか考えていませんでした。しかし大学の同期が続々と大手企業の内定を獲得する中、最終面接にすらたどり着けず悶々とした日々を送ります。

 卒業の1か月前に滑り込みで人材紹介系の企業から内定ゲット。希望していた額とは程遠い給与水準でしたが、それでも進路が決まったことに胸をなでおろしたとか。

「とにかく就職ができないのはカッコ悪いと思っていたので、とりあえずは安心しました。でも、本当に辛くなったのは就職後なんですよね」

 大学卒業後も仲の良かった同級生と集まることが多く、そこで大手企業に就職していった友人たちの景気の良さに驚いたという。

「いい加減に親離れしなさい!」

金をせびる

「僕も含め、皆一人暮らしを始めました。僕は生活費を払うだけで結構家計が厳しくなっていたのに、他のメンバーは会う度に平気で1万、2万円と使うんですよ。学生時代にバイトで貯めた分も含めて、すぐに貯金は使い切りました」

 今までずっと明るいキャラクターで通してきたこともあり、「金がないから遊びに行けない」とは言い出せず。就職後も親に小遣いを無心することもあったといいます。

「何度目かの小遣いの相談をした時、さすがに『いい加減に親離れしなさい!』と母に怒られました。毎月給料を使い切る生活を続けていましたが、どうしても足りない時は社会人になってすぐに作ったクレジットカード支払いで一時しのぎを繰り返していました」

 友人との付き合いを控えることはできず、クレカに付いていたキャッシング機能も使用しているうちにすぐに限度額に達してしまったそうです。

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