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学生はTシャツ姿、採用担当は歌まで熱唱…“アウトロー”な企業説明会ルポ

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 既存の就活システムに違和感を持った若者たちが集う新たな就職プログラム「就活アウトロー採用」。これまでは説明会、合宿、ワークショップ、前回はプログラムを紹介してきましたが、今回はいよいよ最後となる企業セッションの模様を紹介します。

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セッション場に入った筆者。当日はNHKの取材カメラも入っており、イベントの注目度の高さを感じさせた

 7月5日、神保町の貸しスペースには、就活アウトロー採用の参加者と、各企業の採用担当者たちが集められました。一般的に就職活動で「私服指定」と言われた場合はオフィスカジュアルのことを指しますが、この就活セッションでは本当に全員「私服」で、スーツを着ていません。

企業セッションは就活生5、6人でグループに

 企業セッションは5、6人の就活生で構成されるグループに、企業の採用担当者が2人ほど加わり、ざっくばらんにトークを楽しんでいくというスタイル。

 そこで大切になってくるのが「グループのメンバー決め」。グループはランダムで決められるのではなく、前回のワークショップの際に自由にグループを決める時間が設けられていました。

 筆者は、合宿を通じて仲良くなった参加者に声をかけてもらい、早めにグループを組むことができましたが、メンバー確保に難航するグループや、複数人から声をかけられて困惑する就活生もおり、ここまでのプログラムで上手に仲間づくりができたかが問われます。

 また、学生はあらかじめ「お菓子・飲み物」「名刺」を持参するよう指示されていました。これは「参加者がおもてなしの精神をもって、企業の担当者を迎え入れるため」らしく、お互いに軽食をつまみつつ、リラックスした雰囲気で企業セッションは行われました。

タブレットやTシャツを名刺代わりに

 名刺は自己紹介のために使うものですが、どんな名刺かまでは指定されていません。ある女性の参加者グループは、全員が白地のTシャツにペンで名前を書いてくるなど、その表現の仕方ひとつとっても各人の創意工夫が表れていました。

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白地のTシャツにペンで名前を書いてきたグループ

 他にも包帯に名前を書いて名刺代わりにした人、タブレット端末で名前を書いた画面を見せて自己紹介する人などユニークな名刺が多数でした。

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