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2年交際して身体接触ナシ…“超さとり男子”とオタク女子の謎恋愛

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 恋愛に無関心なわけではないけれど優先順位が低めな「さとり世代」。明確な定義はありませんが、1980年代後半生まれの若者を表す言葉として使われています。

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※画像はイメージです(以下同じ)

「コミケ仲間のカレン(仮名・26歳)が、まったく恋愛に興味がない“即身仏男子”と付き合っていたんです。彼と別れてから『一生恋愛しない』とこじれてしまって……恐ろしいですよ」。そう声を震わせて語るのは、漫画家志望の美優さん(仮名・26歳)

 婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントが、20~30代未婚男女2400人に対して行ったアンケート調査では、6割が「恋愛が得意でない」と答えています。とはいえ、一様に恋愛に無関心とくくることもできないようで……。

“即身仏男子”にハマった地味系女子

 カレンさんがハマってしまった“即身仏男子”とは、何者なのでしょうか? 美優さんに聞きました。

「言ってはナンですが、そもそもカレンは名前のイメージと見た目が真逆の地味系女子。がりがりに痩せていて、黒メガネ。しかも不愉快になると、切れ長の目がぐーって鋭くなって時々怖くなるんです」

 カレンさんは小さい頃から漫画が好きで、中学から漫画雑誌にせっせと投稿しては、いつも惜しいところで落選。それでも最終選考にまで残っていたため、周囲から一目置かれるようになったのです。

「漫画サークルの憧れの先輩と付き合いそうになったんですが、彼女は応募締め切りがあるからと、先輩そっちのけでひたすら没頭。すると、他の女子に好きな先輩をとられてしまいました」

「このままでは彼氏ができないどころか、結婚も難しいのでは」と心配したのは、カレンさんの母親。

さとり世代の、さらに上を行く“超さとり世代”

無関心

 母親は彼女を占い師のところに連れて行きますが、そこで言われたのは「20代半ば過ぎに、人生を左右する男性と出会う」とのこと。2人とも「モテ期がくる!」と喜んだのです。

 ところが、カレンさんを待ち受けていたのは、さとり世代の、さらに上をいく“超さとり世代”の男性だったのです。

「カレンは美大に進学して、漫画の投稿を続けました。やっと念願が叶って商業誌デビューしたんですけど、運悪くその漫画誌が休刊となって、出版社系の漫画投稿サイトで描くようになったんです」

 漫画一本で食べていけなかったカレンさんは、時短で派遣OLをやりながら、イラストレーターも兼ねて漫画を描きつづけるという三足のわらじを続けたのです。

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