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総合商社とコンサル、どっちも年収は数千万円。生涯年収で見た場合は?

ビジネス

 昨今、就活生だけでなく、社会人の転職先としても人気の高い、コンサルティング業界。しかし、漠然と「カッコいい」「高給取り」といったイメージだけで憧れている人も多いはず。

向かい合う二人のビジネスマン

※画像はイメージです(以下同じ)

 本連載ではコンサルティング業界の実態や、コンサルタントとして生き残るためのスキルについてお伝えします。前回の記事は各業界、各社の特徴について説明しました。

 コンサルティング業界は高給与といわれていますが、実際にどの程度の給与水準なのでしょうか。今回は年次ごとの推移イメージ、そして、リストラリスクや長時間労働に見合っているのか、といった観点で給与について説明します。

【第3回】戦略コンサルタントの給与水準

「戦略系」(マッキンゼー、BCG、ベイン、A・T・カーニなど)と「総合系」(アクセンチュアの非戦略、PwCの非戦略、デロイトなど)の給与推移はこのとおりです。

■「戦略系」と「総合系」の給与推移比較

コンサル

出典:各社の現職者、退職者数名へのヒアリングとVORKERS掲載情報を基に作成
注)基本給、残業代、賞与を「給与」としている。新卒入社し、3年ごとに昇格するスケジュールでモデル作成

 戦略系コンサルも、総合系コンサルも500万~600万円からスタートし、順当に昇進していけば、入社3~4年で年収1000万円を超え、若い年次から高い給与をもらうことができます。だいたい3年で次の職位へ昇格しますが、昇格ごとに給与水準が一気に上昇します。

 戦略系の給与上昇率は非常に高いため、総合系が低く見えてしまいますが、総合系でも30歳前くらいには年収1000万円を超えてきます。7年目程でこの給与水準の会社はあまり多くはないでしょう。

 ただし、3年間で次の職位へ昇格しないと、部署異動・退職を勧告される制度は、どのコンサル会社でも存在するため、10年目まで残っている人は、10%もいないようです。

 一方、戦略系なら2000万円、総合系なら1500万円を超えるまでには、自発的なものも含め、転職・異動をするのが大半です。

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