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【ハムカツ太郎さんインタビュー】趣味の「昭和的居酒屋巡り」「ハムカツ巡り」が仕事につながった

コラム

一歩外へ出てみると、答えを見出せることがある

当初は「1人で過ごすのが好きだった」原さんだが、ここまでの紹介の通り「原さんの人生」は図らずも「人のつながり」によって切り開かれていき、そして、「自分1人では想像できなかった仕事」へと繋いでくれていったことになる。

原さんはこの「人の繋がりの大切さ」「人に直接会うことの大切さ」を痛感しているという。

「SNSは僕もやっていますし、ネットでの繋がりももちろん楽しいものです。また、そういった画面上のコミュニケーションに比べると『直接人に会う』ということは確かに億劫だし、勇気が要ることでもありますよね。

でも、『その人が本当に考えていること』って実は実際に直接人に会って話をしたり、コミュニケーションを取ってみないと、実感が湧かないように思います。

また、一見ネットでの情報だけで『こういうことをやっている人なんだ』と理解しても、実際に生で会ってみると、そこに至るまでの経緯なども知ることができ、より深く共感することができることもあります。

僕自身がそうだったから言いますけど、意外と『やりたいこと』『進むべき将来』とかって、自分一人で答えを見出すのが難しいものです。でも、そういったとき、ヒントをくれたり、導きをくれたりするのはやっぱり『人』なんじゃないかなと思います。

うちの20代の娘にも言っていますが、若い世代の方は多く持つ『漠然とした将来への不安』は一歩外に出てみると、答えが見つけやすいと思います」(原さん)

『SHAKOBA』は原さんが大切にする「直接人に会う」「人との繋がり」への思いが詰まっている

『SHAKOBA』は原さんが大切にする「直接人に会う」「人との繋がり」への思いが詰まっている

コロナ禍の3年間を経て「人と直接会うのにマスクを外すのがまずイヤだ」「人と会うのが怖いし面倒臭い」という人も、あえて一歩外に出て、リアルで人に接してみてはどうだろうか。

原さんの例のように、それまでは想像もできなかった自分の特性や、進むべき未来への導きを見つけられるかもしれない。

<取材・文・撮影/松田義人>

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SHAKOBA
https://shakoba.com/

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音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・decoを設立。出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタメ、音楽、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある

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