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ネット史上最大の事件を題材にした話題作「Winny」。企画者が語る経営と映画製作の違いとは

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映画『Winny』の企画者であり、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社 HIRAC FUND代表パートナーの古橋智史氏

映画『Winny』の企画者であり、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社 HIRAC FUND代表パートナーの古橋智史氏

日本のみならず、世界中で波紋を呼んだ「Winny事件」。

2002年に登場したWinnyは、「P2P(Peer to Peer)」という個人のPC間で直接データのやりとりができる技術を応用し、簡単にユーザー間でファイルやデータの共有ができる利便性から、一気に利用者を増やした。

しかし、ゲームや音楽、映画などを違法アップロードし、そのコンテンツをダウンロードする事態も相次ぎ、“犯罪の温床”として警察の捜査のメスが入ることに。

著作権法を犯し、違法コピーした若者が次々と逮捕されていくなか、2004年にはWinny開発者の金子勇氏までも著作権法違反の幇助(ほうじょ)行為の容疑をかけられ、逮捕されてしまう。

それから7年半、金子氏が不当逮捕から無罪を勝ち取るための長い道のりは「ネット史上最大の事件」として歴史に名を残すほど、社会に大きなインパクトを与えたのだ。

こうした一連の実話をもとにして作られたのが、2023年3月11日に公開された映画『Winny』である。

天才プログラマーが、国の巨大な権力と闘った軌跡をリアルに再現し、ストーリーに落とし込んだ描写は話題を呼び、ロングラン大ヒットを記録。

映画『Winny』ポスター

この映画は、一人の起業家の企画から生まれた。

現在、マネーフォワード傘下のベンチャーキャピタル「HIRAC FUND」で代表を務める古橋智史氏だ。

なぜ、ネット史上最大の事件を映画作品の題材に選んだのか。
映画製作における苦労やエピソードはどのようなものだったのか。

本人にインタビューを敢行した。

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