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子どもでも運転できる新幹線が存在するってホント?知れば得する新幹線の雑学

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永遠にお別れではない!引退した0系新幹線

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 2008年11月30日、山陽新幹線博多駅は、多くの鉄道マニアであふれた。この日で引退する0系新幹線「こだま」が、最後の仕事を終えて博多駅ホームにすべり込む姿を目に焼きつけたり、カメラに収めたりする人々だった。しかし、この日の「こだま」を撮りそこねたからといって、もうまったく見られないというわけではない。これからも「こだま」に会える場所は、鉄道博物館(さいたま市)をはじめ、いくつかあるからだ

 そんななかで、海外にも「こだま」に会える場所がある。それは、イギリスのヨーク国立鉄道博物館だ。ここは、1800年代に製造された初の蒸気機関車をはじめ、300両近くの実際に使われた列車が展示されているという世界最大の鉄道博物館である。

 2000年、この世界的交通博物館が当時JR西日本が所有していた交通科学博物館(大阪市)や梅小路蒸気機関車館(京都市)と姉妹博物館として提携。このとき、日本側から記念品の寄贈が検討された。そこで選ばれたのが、0系新幹線だったというわけだ。

鉄道博物館以外にも!0系新幹線に会えるところ

 贈られたのは、1976年製造で、2000年まで実際に使用されていたこだま号の先頭車両。現役引退後すぐに塗装が新しくされ、3月にはイギリスへと船出していった。翌年の7月にはヨークで第二の人生となる展示のお披露目がなされ、今も訪れる人々に、日本の超特急の紹介役を果たしている。

 鉄道博物館以外でも0系に会えるところはある。たとえば、東京青梅市の青梅鉄道公園。ここでは0系新幹線の22―75が保存されている。車内にも入れ、運転席やオリジナルの転換式クロスシートに腰掛けられる。そのほか、静岡県富士市の新通町公園、大阪府摂津市の新幹線公園で、0系新幹線が保存されている。

 変わり種では、JR四国が気動車のキハ32形を改造して制作した「鉄道ホビートレイン」がある。この「鉄道ホビートレイン」は、0系新幹線のようなノーズをつけ、0系のようなカラーリングを施されたなんともユニークな気動車で、ネット上でも一時、話題になった。2014年3月15日から予土線の宇和島(愛媛県宇和島市)~窪川(高知県四万十町)で運行している。

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