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新幹線の自由席で“確実に”座るには?ヒントは「車両番号」にあり

暮らし

 2022年は、日本の鉄道開業150年周年。新幹線も1964年10月に開業してから60年近くが過ぎた。出張に、帰省に、旅行に、欠かすことのできない交通手段だが、よくよく考えてみると、さまざまな謎が次から次へと浮かんでくる。

新幹線車内

※画像はイメージです(以下同じ)

 時速300キロで走る新幹線の窓は、小石が当たってもなぜ割れないのか? 北海道新幹線の先頭車両が長い理由は? そんな新幹線にまつわる謎の数々を解説した『最新版 新幹線に乗るのがおもしろくなる本』(著・レイルウェイ研究会)より、自由席で座れる確率を高くする方法などを紹介する。

自由席で座れる確率を高くする方法とは?

 新幹線に乗るときに確実に座りたいなら、指定席券を購入すればいい。しかし、指定席券が売り切れだったり、座席指定料金を節約したいときには、自由席を利用することになる。ただし自由席は、混雑しているとき、のんびりしていては座席を確保するのは難しい

「せっかく早めに駅に着いて、人数の少ない列を選んで並んだのに、結局は座れなかった……」となれば落胆は大きい。混雑時でも、自由席で確実に座れる方法はないものだろうか。

 もちろん絶対に座れる方法はない。しかし、座れる確率が高くなる方法はある。乗車待ちの列に並ぶとき、偶数号車の列に並ぶのだ。車両の種類によっては違う場合もあるが、新幹線の車両は一般的に奇数号車にトイレがついている。

車両番号にヒントあり!

レイルウェイ研究会

レイルウェイ研究会『最新版 新幹線に乗るのがおもしろくなる本』(扶桑社文庫)

 そのため、その分だけ奇数号車は座席が少なく、偶数号車のほうが座席は多くなっている。その差はなんと10~35席程度もある。だから、偶数号車に並んだほうが座れる確率は高くなるのである。

 人数が少ない列に並んだのに座れなくて、たくさん並んでいた隣の車両が意外に空いていたりすることもよくあるが、これも車両による座席数の違いが影響しているケースが多い。奇数号車がダメだったときには、あきらめずに偶数号車をあたってみることだ。

 そのほかには、なるべく乗車ホームの階段から遠い位置に行って並ぶ方法もある。一般に階段から遠くなればなるほど、並んでいる人の列は短くなる傾向がある。とくに途中駅から乗車する場合には、始発駅の階段から遠そうな車両をねらって並ぶと、座れる確率が高くなる。

 列がかなり延びていて、どこに並んでも座るのが難しそうなら、乗車予定の列車を断念して、一本あとの列車に乗ってみることを考えるしかない。時間の余裕さえあれば、これが最も座れる可能性の高い方法といえるだろう。

最新版 新幹線に乗るのがおもしろくなる本

最新版 新幹線に乗るのがおもしろくなる本

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