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「もう1時間…」“起きた時と寝る前”の習慣でムダをなくし集中力を高める

学び

ちょっとした習慣でダラダラ生活を脱出!

パジャマ 睡眠

 この法則を応用して、朝と夜だけルーティンの時間を持ちます。朝は一日の始まりのため、ポジティブな意識につながるようなルーティンで自分にエンジンをかけ、夜は寝る前に乱れた思考回路を整える意味があります。

 たとえば、私は必ず毎朝5分程、To Doリストを整理し、自分のビジョンや勇気が出る言葉などを書いたノートを眺め、一日の中で最も大切なことに意識を集中させます。寝る前は、毎晩5分だけ一日を振り返って「GOOD(よかったこと)とNEW(新しいトピックスや気づき)」などをテーマに、3行程度の簡単な日記を書き、明日最も大切なことは何かを確認して寝ています。

 そしてそれを毎日、まったく同じ時間帯に同じことを繰り返していくのです。これはつまり、朝のルーティンタイムで、最も大切なことに意識を振り向けるためのピークにして、夜の「GOOD&NEW」の日記で頭の中を整えるエンドをルーティン化して、頭の中全体をポジティブなイメージのまま保つようにするわけです

毎日10分でOK!生活習慣の秘訣

 いまから始めるなら、朝と夜のルーティンはこれだけで十分です。まず朝ですが、5分程度でTo Doリストを整理します。目的や期限や力のかけどころなどを確認して、特に注力する3つに印をつけて集中を意識します。

 そして、自分のモチベーションを上げてくれる言葉を眺めます。これはふだんから好きな名言などをノートに書き留めておくといいでしょう。最後に、今日1日のコンセプトを決めます。1日のテーマをワンフレーズで設定して、意識を明確にするのです。

 夜はその日1日を振り返って、「GOOD」と「NEW」をテーマに3行程度の日記をつけます。ネガティブなことは一切書きません。そして、明日最も大切なことを確認して、眠りにつきます。ポジティブな一日の始まりと終わりをルーティン化することで、ノイズを予防して、日々が自動化されます。忙しくなって余裕をなくす前に、ルーティンタイムを確保するところから始めてみてはいかがでしょうか。

<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>

コンサルタント。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。著書に『本当に大切なことに集中するための頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)など多数
HP:鈴木進介公式サイト

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方

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思考の整理家である著者が考案した、「いっぱいいっぱい」の状態から、無理なく自分らしさを取り戻し、行動を軽くすることができるようになる一冊

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