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「10時間努力したのに…」報われない人に必要な“たった1つ”の思考

学び

 頭の中に“よはく”がある状態とは、不要な情報や余計な心配がなく、何か起きたときやピンとくる情報に出会ったときに、すぐに自分らしく考え、決断し、行動できる状態のことを指します。

仕事 悩み

※画像はイメージです(以下同じ)

 本当に大切なことに集中するためには「頭のよはく」が必要です。今回は、報われない人に必要な“たった1つ”の思考について、人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活躍する鈴木進介氏の著書『本当に大切なことに集中するための 頭の”よはく”のつくり方』より紹介します(以下、同書を一部編集のうえ寄稿)。

努力家のAさんが行き詰まった理由

 10時間かけて資料をみっちり作ったけど、プレゼンでは評価されなかった。あれだけ情報収集したのに顧客からGOサインが出なかった。頑張ったけれど報われない、結果が出ないと、ストレスを抱える人もいるでしょう。それは本人の努力が足りなかったからではありません。逆に、「こころの余白」が足りなかったからなのです。

 例えば、5年ほど前のことです。私が手がける思考の整理コーチングのクライアントだった電気メーカー勤務で商品開発に携わる30代の女性Aさん。仕事においても「もっともっと」と考えて、貪欲に頑張る人でした。

 そんな彼女が疲弊したといって私のところへ相談しにきました。「やるべきことが多すぎて充実しているのか、していないのかさえわからず、閉塞感がある」というのです。

大学院、英会話…頭の中がいっぱい

鈴木進介

鈴木進介著『本当に大切なことに集中するための 頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)

 彼女は日常をもっとシンプルにしたいと考えているようでしたが、実際は頭の中がいっぱいいっぱい。どうしても手が抜けない性格のため、何事にも突っ走ってしまうそうです。

 どんな日常を過ごしているか聞いてみると、いつかキャリアチェンジを考えて勉強をしようと仕事終わりに大学院に通い、英会話学校にも通っていると。スタイル維持のために、空き時間があればジムに通って、友人のSNSの投稿には気を使って片っ端から“いいね”を押す日々とも言っていました。

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方

思考の整理家である著者が考案した、「いっぱいいっぱい」の状態から、無理なく自分らしさを取り戻し、行動を軽くすることができるようになる一冊

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