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維新問題は「もらい事故」。“地上波ゼロ”になった水道橋博士に聞く、今の仕事と生活

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 ビートたけしの弟子でお笑いコンビ「浅草キッド」でも知られる水道橋博士(59・@s_hakase)。2020年に地上波のレギュラー番組がゼロになって以降も精力的に活動を続け、新しいコンテンツを作り続けている。

水道橋博士

水道橋博士

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 YouTubeにて配信されている「博士の異常な対談」、ニコニコチャンネル「水道橋博士のザテレテレビジョン」、阿佐ヶ谷ロフトAというイベントスペースで有料配信番組「アサヤン(阿佐ヶ谷ヤング洋品店)」を主催し、雑誌の連載や書籍の出版など精力的に活動している。

 前半は営業や企画に悩むビジネスマンに向けて、何もないところから仕事を生み出す考え方、仕事術を聞いた。後半はテレビの力を使わずに個人で発信をして、コンテンツを提供しつづけることができる時代に、どのように生活していくのがいいかに迫る(※取材は2022年3月上旬に実施)。

「出会いに照れるな」の教え

――前半のインタビューでは仕事の生み出し方を聞きましたが、仕事を作り出す上で大事なことは何だと思いますか。

水道橋博士:それはみうらじゅんさんの『ない仕事の作り方』(文藝春秋)を読んでボクが勉強したくらいなので、詳しくは書籍を読んでみてください。自分で企画を作って、それを持ち込むというのを繰り返す。なるほどこうやってやっているんだというのがわかります。

 あとは出会いが大事ですね。ボクはもともとシャイなので、「出会いに照れるな」という百瀬博教(作家・格闘技プロデューサー)さんの言葉で自分の気持ちをスイッチさせてます。良い出会いがあっても、目立たなきゃ見過ごされるわけで、どんな人にでも挨拶するようにしている。

「浅草キッドの水道橋博士です。ビートたけしの下でやっています」と必ず言うようにしている。

「人生は一冊の本なんだと思う」

水道橋博士

――もともとシャイだったというのは意外ですね。

水道橋博士:思春期には学校に行けないほど内向して、映画館や図書館に行く日々を過ごしていて、あの頃の読書量が今の仕事の支えだと思っています。若い頃は一日中、本を読んだり、映画を観たりできたから。その時のノートも全部残してある。そこにあった苦しさや、葛藤やひとりぼっちだったことが今のボクに生きているね。

 50歳以降は人生の伏線回収だから。昔の日記を読むと、ここでの体験が今のボクにこうやって生きているというのがわかって、人生は一冊の本なんだと思う。人生には付箋が意識的に貼ってあって、付箋だと思ってたものは後に伏線に変わり、最後に回収されていく。ボクの人生だけでなく、誰の人生も、そういうものだと思ってる。ただ普通は、付箋を貼ったのを気がついてないの。毎日、日記を書くことのように意識的に貼らないから。

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