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維新問題は「もらい事故」。“地上波ゼロ”になった水道橋博士に聞く、今の仕事と生活

暮らし

「どんどん松井一郎の裏の情報が入ってくる」

水道橋博士

――たしかに、博士が維新の闇について触れているYouTubeをリツイートしたことにより、訴えられそうになっています(編集注:4月25日に松井一郎大阪市長からの訴状が水道橋博士事務所に届いた)。

水道橋博士:もらい事故だけど、なめんなよ、訴えてみろって思うね。裁判にするなら全て詳らかにしなきゃいけないからな。この一件がネットで話題になるに従って、どんどん松井一郎の裏の情報が入ってくるんだから、ボクがどんだけ調査能力があるんだよって話よ。

――SNSで行われている「#スラップ訴訟を許さない」のような、運動はしないんですか?

水道橋博士:ボクはツイッターでのハッシュタグの運動をやらないようにしている。なぜなら、竹中労(日本のルポライター、アナーキスト)を信奉しているから。彼の言葉で、「人は弱いから群れるのではなく、群れるから弱いのだ」というのがあり、なので群れた運動にしたくなくて。個と個の戦いにしたい。個人の共感を集めていきたい。

またテレビタレントに戻りたい?

水道橋博士

――最後に、またテレビタレントに戻りたいと思いますか?

水道橋博士:思わないですね。趣味が散歩と読書で、お金もかからない性質なので。最近、図書館デビューをして、中野区や杉並区の図書館に通い詰めてますね。対談相手の書籍を借りて読んだり。

――お金より、自分の充実だったりが大事ですか?

水道橋博士:そうですね。何か、これだというものを続けていくと、お金は自然とついてくると思います。あと今後は子どもが社会に出たら、毎日ママ(水道橋博士夫人)と旅行に行くような生活をしたい。大槻ケンヂ風に言えば、毎日が「世界は、遊びとはいえない殺し合いのようなキャッチボールなんだ」けれども、いつか、そういう世界を卒業して、「嗚呼、今日は天気がいいから水戸に梅を見に行こうか」ってそんな生活にずっと憧れていたから。

 まさか60歳手前で維新問題の最前線、に立たされて、そして、もしかしたら、法廷に立つことになるかも……って思いもよらなかったね(笑)

<取材・文/山崎尚哉 撮影/荒熊流星>

【水道橋博士】
1962年生まれ、岡山県出身。1986年、ビートたけしに弟子入り。1987年、玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。「水道橋博士のメルマ旬報」編集長を務めるほか、テレビ、雑誌、ネットなど幅広く活躍。主な著書に『藝人春秋Diary』『本業』『博士の異常な健康』など。
■ 公式サイト:博士の異常な入り口
■ アサヤン:阿佐ヶ谷ヤング洋品店
■ ニコ動:水道橋博士のザテレテレビジョン
■ Youtube 1:水道橋博士YouTube
■ Youtube 2:水道橋博士の異常な対談 ~Dr.Strangetalk~
■Twitter:@s_hakase

’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事等執筆しています。TALKING BOXという配信スタジオ、イベントスペースを運営中。
Twitter:@yamazaki_naoya

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