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「ワンピース」尾田先生もハマったピン芸人が引退…「30歳無職」からの就活に成功する道のり

暮らし

ネタつくりの経験が強みに

マイク ショー

――その会社を経て、現在はベンチャー企業に勤めていらっしゃいますが、どんなお仕事ですか?

内藤:企業にSNSの運営を提案したり、実際に運用したりしてます。

――会社勤めで、芸人のスキルが活かされた点はありますか?

内藤:ゼロからイチを作るということをずっとやって来たので、会社に出てからもアイデアを出す場面では強みになりました。芸人時代もネタを作ってライブにかけて、反応を見てブラッシュアップするという「常に考え続ける」行為は身についていたので。それから、コミュニケーション能力は芸人ならではのものがあると思います。

「みんなじゃなくて、俺なにやってんだ!」

――日々のコミュニケーションで悩む会社員も多いかと思います。

内藤:コミュニケーションを取りに行きにくい時ってあると思うんですけど、僕は「ここからは舞台だ」と考えてやってます。「自分」ではなくて、その仕事をする「役柄」として演じてしまうということですね。

 日常の延長線上にあると、自分が捨てられなくて行けない時もあると思うんですけど、非日常で「演じてる」気持ちになると大体いけますよ。そうすれば、言葉遣いもハキハキできます。

――メタ認知で自分をみているということですね。転職後は体力的にもメンタル的にもだと思うんですが、ここまでやってこれたのはなぜですか?

内藤:確かに最初は「芸人の仲間たち、今頃どうしてるかな?」とか考えたりすることもありました。でも、「みんなじゃなくて、俺なにやってんだ!」って気持ちに切り替えて進んで来ました。

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