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カンニング竹山の仕事論、“やる気スイッチ”クソ喰らえ「オンオフは決めなくていい」

暮らし

50歳、「悩みはそんなにすべてが解決しない」

カンニング竹山

――そんな竹山さんは、今、悩みってありますか。

竹山:うーん……仕事のことは悩みますよ。このまま俺、どうなっていくんだろうなあとか。世代交代的なのもあるし、時代も変わって、メディアもいろんなものが出来すぎちゃって。周りはもう働かなくていいんじゃないって言うけど、いやいや働かないとお金入らないし、生活まわらないっていうのはあるから。

 でもね、一方でこうも考えるんです。50歳で、どうなっちゃうんだろうって考えるってことは、俺、若いなって。だってうちのおやじは52歳で亡くなってるんです。そうでなくてもあと20年後には自分がこの世にいなくなってる可能性はあるんですよ。逆に20年前は俺30歳で、俺にとって30歳って“ついこの間”なんです。

 中島と漫才やって、「これ売れるかもしれないよ、なかやん」なんて言ってて……。その中島は35歳で亡くなった。自分だって何年後かに生きてないかもしれないんだと考えると、悩んでてもしょうがない、いかに楽しく過ごすか考えようって。

 50歳までいろいろ悩みながら生きてきたけど、そんなにすべてが解決しない。悩んでるうちは、若いんですよね。だって悩めるのは、「未来がある」ということを疑っていないから。俺も死ぬんだぞっていうことを意識すると、悩んでる暇なんてない。やりたいことやらないと、時間がなくなってきちゃうっていうのは思ったりしますよね。

 細かい悩みはありますよ。部屋のインテリアどうしようとか(笑)。でも、大きな悩みはわかんない、というのが答えなのかな。

――歌では、最後に天国の「お前」はどう思うか、問いかけます。中島さんが今の竹山さんを見たら、どう思うでしょうか。

竹山:「アホやなあ」って笑ってると思いますね。今1人でライブやってるのも、内容も、「アホやなあ」って笑ってると思います。昔からめちゃくちゃ言われてて、そこは変わっていないでしょうね。

<取材・文/吉河未布 撮影/尾藤能暢>

【カンニング竹山】
1971年、福岡県生まれ。1992年にお笑いコンビ「カンニング」を結成。『めちゃ2イケてるッ!』『エンタの神様』など全国放送のお笑い番組に出演し、「キレ芸」でブレイク。2006年、相方の中島忠幸さん死去によりコンビ解散。現在はワイドショーやバラエティ番組ほか、幅広く活躍中
Twitter:@takeyama0330

編集者・ライター。ネットの海の端っこに生きています。気になったものは根掘り葉掘り

カンニング竹山単独ライブ「放送禁止2021 in中野サンプラザ」
【日時】2021年10月13日(水)
【開演】18:00(17:00)
【会場】中野サンプラザ(東京都中野区中野4丁目1−1)
【料金】¥6000- 全席指定
【見逃し配信】10月15日(金)20:00~
10月16日(土)14:00~、19:00~
10月17日(日)13:00~、18:00~

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