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auの新プラン「基本料0円」は本当にお得か?他社格安プランと実力比較してみた

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人によっては面倒に感じるかも?

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スポーツ中継の配信でおなじみのDAZNや、エンタメ動画配信のsmash.を定額で使えるトッピングも用意されている

 トッピングによるデータ容量の追加をしなかった場合、通信速度は最大128kbpsに制限される。現行のpovoは通信制限時でも最大1Mbpsなので、制限のかかった状態での利用は厳しくなりそうだ。

 とはいえ、データ量のカウントが月ごとではなくなるので、データを使い切ったらすぐに次のデータを購入すれば済む。制限状態で使う状況が起こりにくくなるので、あまり気にする必要はないだろう。

 なお、povo2.0開始後も現行のpovo1.0の継続利用は可能なものの、新規受付は終了する。一度povo2.0に移行してしまうとpovo1.0に戻ることはできないとのことだ。

 発表会では、利用シーンに応じて柔軟にトッピングを選べることがメリットとして語られていたが、それを面倒だと感じる人も少なからずいるだろう。そういったユーザーには「残念なプラン」として映るかもしれない。一方で、小まめにトッピングを選ぶことが苦にならない人や、その結果として通信料金を節約できることに喜びややりがいを感じるタイプの人には良いプランとなりそうだ。

LINEMOからも小容量の新プランが登場

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LINEMOは3GBと20GBの2プランとなった

 ソフトバンクのLINEMOは、7月から3GBで月額990円の「ミニプラン」の提供をスタート。従来の20GBプランとのいずれかを選べるようになった。

 ミニプランの場合も、LINE利用時の通信量がカウントされない「LINEギガフリー」が適用される。

 ただし、20GBプランの利用者を対象に提供されているLINEスタンプ定額サービスのポイントバックは対象外となり、データ容量超過後の通信速度も20GBプランが1Mbpsであるのに対して、ミニプランは300kbpsなど制約はやや大きい。

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制限時の通信速度とポイントバック以外の条件は、両プランとも同じだ

 悩ましいのが他社の格安SIM(MVNO)との微妙な価格差だ。HISモバイルの「格安ステップ」が3GB790円、nuroモバイルの「VSプラン」が3GB792円など、より低価格で提供されているMVNOのプランもいくつか存在する。

 差額の約200円でLINEが使い放題になると考えた場合、「月のデータ通信量は3GBギリギリ、そのなかでLINEの利用頻度が高め」といったユーザーなら、LINEMOのミニプランを選ぶ価値がありそうだ

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