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auの新プラン「基本料0円」は本当にお得か?他社格安プランと実力比較してみた

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各社のプランはどう選ぶのが正解か?

悩む男性

※画像はイメージです

 春のスタート時点では横並びだったプランに各社の特徴が出てきたことで、選び方にも見直しが必要になった。

 まず、povo2.0は通信料節約のためなら多少の手間は気にしない「マメな人」向けのプランという位置づけになるだろう。一方で、現行のpovoに満足していて面倒なことをしたくないという場合は、そのままpovo1.0を使い続けるのがよさそうだ

 また、「20GBも必要ない」という理由で春の時点で新プランへの移行を見送った人で、LINEを使う機会の多い小容量ユーザーであれば、LINEMOのミニプランが新たな選択肢となりうる

 一方、最大手ドコモの格安ブランド「ahamo」は、記事執筆時点(2021年9月21日)では新プランは出ておらず20GBのワンプランのまま。両社に対抗する新たなプランが登場するのか、あるいは現在のままシンプルさをつらぬくのか。今後の動きに注目したい。

楽天モバイルは「つながりやすさ」が懸念

 プラン体系でいえば、「povo2.0で小まめにトッピングを選ぶのは面倒だけれど、データ容量を余らせるのも嫌だ」という人にとって理想的なのは、楽天モバイルが採用しているような段階制プランなのかもしれない

 とはいえ、現状の楽天モバイルは人口カバー率が90%程度と他社に比べて低く、つながりやすさを考えるとメインのキャリアとして使うのは心許ない状況だ。今後、他社並みのつながりやすさを実現したときに現在の料金体系が継続していれば、バランス感のあるよい選択肢となりそうだ。

 新プランの登場でシンプルさが失われてしまった面はあるものの、選択肢が増えるのは悪いことではない。ユーザーそれぞれが自身の状況にあったスマホプランをより選びやすくなったといえるだろう。

<TEXT/酒井麻里子>

スマホやPC、ガジェットといったデジタルアイテムや、ビジネスに役立つアプリ、日用品などに関する記事を執筆。Twitterは@sakaicat

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