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美川憲一、“飾らない言葉”のブログが話題に「シンプルに生きるとラクになる」

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自分は自分。「男なんだから」に抵抗を感じた

美川憲一

美川:母なんかは「あなた、おネエキャラみたいなこと言われてるけど、本当の性格知らないのよ」って。女になりたいとも思わないし、そんなこと考えたこともないのよ。

 でもスランプのとき、一度『ペントハウス』という雑誌で女装したんですよ。女装でもなんでもやってやろうって。そのときに、横須賀のどぶ板通りでミニスカートを履いてたばこを吸って、娼婦のイメージで写真を撮ったら、キレイだったのよ~。自分でもビックリするぐらいキレイで。このままいったらハマっちゃうなって(笑)。それでやめようって。美川憲一は美川憲一のままでいこうって。

 見た感じ、私は“男らしく”ないから、ひ弱で。私の時代は「男なんだから」「男は男らしく」って言われて、それにはすごい抵抗を感じていたの。でも精神は男の中の男なんだからって自分に言い聞かせてるから、強いのよ~。

→インタビュー後編<コロナ禍で、美川憲一が若者に伝えたいエール「あなた一人じゃないのよ」>に続く。

<取材・文/吉河未布 撮影/長谷英史>

【美川憲一】
1965年に芸能界デビュー。「さそり座の女」(72年)をはじめ、「柳ヶ瀬ブルース」(66年)、「新潟ブルース」(67年)、「釧路の夜」(68年)など数々の代表曲を世に送り出す。今年9月よりアメーバブログで「しぶとく生きる」をスタート、独特な“美川文体”が話題に

編集者・ライター。ネットの海の端っこに生きています。気になったものは根掘り葉掘り

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