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次世代Macは年内発売? 現行モデルは“買いか、待ちか”をズバリ検証

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会社のMac Proを替えたいときは…

Mac Pro

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 したがって、「CPUのAppleシリコン化」が最も遅れてやって来るのはMac Pro/iMac Proだという予測が立つ。過渡期の措置として、1台のMacに「中性能のAppleシリコンCPUと高性能のIntel Xeonを両方とも搭載する」ということもあり得る(あくまでも予想だが)。どのみち簡単に買えるコンピュータではなく、これを今買うべきかどうかは「事業計画による」、あるいは「使っているソフトによる」としか言えない。

 プライベートで買うことを考えるのなら、Mac Pro/iMac Proともに“待ち”のタイミングだと思う。とはいえ、60万円のコンピュータを衝動的に買えるような経済力がある人は、そもそも「買い時」なんて気にする必要はないのかもしれない。

 余談だが、もしも会社の備品として使っているMac Proを今すぐ新調したいならば、稟議書の文言は以下のようになるだろう。参考になるかはわからないが。

「Macでは近々『Appleシリコン』CPUへのモデルチェンジが予定されているが、現在のMacに搭載されているCPUとは基本の仕組みが異なるため、後方互換性に懸念がある。既存のソフトウェア資産を継続して活用するためにも、現行のMac Proを終売前に整備する必要がある」

Intel Macは“終売”にならないかも?

 省電力よりも馬力が優先されるデスクトップにおいて、Appleシリコンの実力には未知の部分が大きい。したがって、Macデスクトップに関しても百家争鳴の未来予想がなされている。

 保守的なIntel Macの生産が継続されるという説もあれば、現行のMacを圧倒するようなスゴいモデルが出てくるという想像も成り立つ。期待のいっぽう、AppleシリコンMacで、アプリケーションの互換性がどの程度保たれるかという不安も残っている

 いずれにしても、Macを新調するとなると、その年で一番の高い買い物になりがちだ。なるべく安くて高性能な品を買い、長く使い続けたいのはやまやまである。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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