街の弁当屋が「夢のタワマン生活」を実現できた訳。秘訣はネット集客
フォロワーは「ゲーム感覚」で増やした
かくして、SNSを活用することでキッチンDIVEに来てもらおうと、お店の魅力や話題に富んだネタを発信するようになったのだ。
「特別、何か知識があるわけでもなかったので、趣味感覚で最初は始めました。Twitterのフォロワー増やしも地道に続けてきたからこそ、今がある感じですね。毎日ツイートしていると、どんな投稿をすれば、反響を呼びやすいか掴めるようになってくる。
昔、ゲーム業界が好きでして、当時一世を風靡した若手ゲームクリエイターに憧れを抱いていたのもあってか、自分も注目が集まるような経営者になろうと思っていました。
それこそ、『ゲーム感覚』でフォロワーを増やしていきましたね。まるで、ドラゴンボールのスカウターみたいに数値が上がっていくの面白いじゃないですか」
熱狂的なファンを生み出せた背景
キッチンDIVEのTwitterはあくまで伊藤店長の趣味の延長上であり、亀戸の激安&激盛りの弁当屋の「中の人」として思いの丈をツイートすること。時に、話題性を呼ぶような無料配布キャンペーンなど、濃淡をつけて発信していくことで、熱狂的なファン(自称ダイバーとも言う)を着実につくってきたのだろう。
2018年7月時点では、フォロワーが約1万2000人だったのが、2020年5月時点で約5万6000人と5倍も増えている。
「肌感覚として、フォロワーが1000人いれば、3~5人が常時買い物に来てくれる。つまり、今のフォロワー数で言えば、大体250人くらいがTwitter経由でお店に来てもらっている状況です」
また、キッチンDIVEを語る上で外せないのが、お店の売り場をライブ配信するYouTubeチャンネルだ。YouTubeを使った生配信をするきっかけになったのは「渋谷のスクランブル交差点を写す定点カメラ」が影響していると話す。