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街の弁当屋が「夢のタワマン生活」を実現できた訳。秘訣はネット集客

学び

 新型コロナの影響で、営業自粛をせざるを得ない状況が続く飲食業界。新規感染者数の緩和の兆しが見えてきたなか、ソーシャル・ディスタンスの実施や仕切りを設けるなど、飲食店の営業スタイルも変わってきている。そんな中、コロナ禍の影響をもろに受けず、売上を伸ばしている弁当屋がある。江東区亀戸にある「キッチンDIVE」だ。

キッチン

キッチンDIVEの店頭

 4月の月商は約1000万円を達成し、確実に売上を伸ばしているのはどのような経営手法があるのだろうか。店長の伊藤慶氏に話を伺った。

1日約500人が訪れる人気のお弁当屋

 キッチンDIVEは、24時間営業で1日約500人の客が訪れる弁当屋である。亀戸に住む地元民のほか、近隣の県や地方からも来店があるほど、実は名の知られているお店であり、その理由は「話題性のあるプロモーション」を次々に仕掛けたことが大きい。

「激安弁当」や「激盛りおにぎり」、「1キロ丼」といった度肝を抜く商品の販売もさることながら、YouTubeによる売り場の生配信、Twitterでの弁当無料配布キャンペーンなど、多くの弁当屋が行うプロモーションの類とは明らかに違う。

 伊藤店長は「どうしてもネットを活用して集客したかったから」とし、次のように背景を説明した。

ネット集客に力を入れるまで

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キッチンDIVEにて販売される「1キロ丼」シリーズ

「親がもともと飲食店を運営していて、その流れで私も飲食店を手伝うようになり、今年で弁当屋を引き継いで10年目になります。

 200円弁当やデカ盛りメニューなど、話題性のある商品を販売することで、客足を伸ばしていきましたが、お店の近くにあった『サンストリート亀戸』という大型商業施設がなくなってしまいました。

 年間1000万人ほどが訪れていたところなので、客足が激減するのではと思い、ネットを使った集客に力を入れるようになりました

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