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休日出勤、電車賃自腹…ブラック企業でそれでも働き続ける3つの理由

学び

家賃補助なんてもちろん出ません

休日の電話対応

 身体がボロボロになるほど働くということはお金を使う暇がないということ。つまりたんまりと貯金があるのでは、と思ったものの、実際はまったくお金が貯まらないといいます。

 特に無駄遣いをしている訳でもないのに……理由は経費に関しても他の会社とは異なるシステムが導入されていたからです。

「交通費は給料にコミコミで、月に2万円までしか支給されないんです。会社は新宿にありましたが、定期代を抑えるには会社の近くに住むしかありません。都心の家賃は高いので、結果的にお金は貯まらないスパイラルに。家賃補助なんてもちろん出ません」

誰も電車賃を経費として申請しない

 普段は営業車でお客さんのところに行くという吉野さん。当然のことながら場所によっては電車を利用することもありますが、ここでもおかしな点が。

「慣習なのか何なのか、みな電車賃を会社に請求しないんです。先輩に1度聞いてみたのですが、経費申請すると経理部から『営業のやり方が悪い』と言ったことをグチグチ言われるらしく、みんな面倒くさがって請求しないみたいで……。

 営業のために使った交通費で文句で言われるのはおかしいとは思いますが、上司や先輩が請求していないと、若手の自分も請求しにくくて。なるべく営業車を利用していますが、どうしても電車に乗る必要があった時には諦めるしかありません」

 そばから見ても厳しい環境だと思いますが、どうして転職や退職を考えないのでしょうか?

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