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珍しい工事用車両が見られる「鉄道技術展」ルポ。最新技術が一堂に

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 鉄道分野の技術が一堂に会した総合見本市、第6回鉄道技術展(主催:フジサンケイ ビジネスアイ)が11月27日から3日間、幕張メッセ5~8番ホールで開催された。

鉄道技術展

会場は鉄道事業者にお勤めの方が多く、ビジネスチャンスの場と化している

 初日は総合建設機械レンタル業のアクティオが鉄道工事用車両の記者発表会を行なった。

開会式で、まさかの大爆笑

 鉄道技術展は2010年から幕張メッセで開催。2011年の第2回以降、2年おきに開催している。出展企業は回を追うごとに増え、第6回は535社が参加した。また、2015年から『橋梁・トンネル技術展』も併催され、今回で3回目を迎えた。

 9時45分頃、7番ホール前で開会式が執り行なわれ、司会や登壇者が文節を区切ったあと、通訳が英語で代読する。

 主催者を代表し、フジサンケイ ビジネスアイの鶴田東洋彦(とよひこ)社長は、「国際的な認知度も高まっておりまして、海外(18か国、107社)からの出展も多数いただいております」と述べた。前回は両展合わせ過去最高の3万2000人を記録したそうで、今回もそれを上回る来場者数に期待を寄せた。

 続いて来賓を代表して、国土交通省鉄道局の江口秀二技術審議官が登壇。こう述べた。

「鉄道というものは、様々な技術で構成されています。鉄道の施設、軌道、信号、電気、車両、運転、様々な技術で構成されていて、これらがきちんとワークすることで安全、安定輸送が確保されているわけです。こういった様々な技術で構成されていることを実感できるのが、まさに鉄道技術展、橋梁・トンネル技術展だと、私は思っております」

鉄道技術展

2段に分かれたテープカットのフォトセッション

 プログラムはテープカットへ。

「これよりファンファーレが鳴ります。鳴り終わりましたところで、こちらから“それではどうぞ”という合図をいたします」

 司会が登壇者に流れを説明したあと、通訳は迷いもなく「ソレデハドウゾ」という、まさかの日本語に場内は大爆笑。登壇した外国人の来賓は、“ここが笑うところなの?”と思ったことだろう。イベントの大成功を予感させる、ゆるーい空気が流れ、このイベントは10時00分にスタートした。

アクティオとJR東日本水戸支社が共同開発した目玉

 当初の予定より少々遅れ、10時20分頃にアクティオブースで、鉄道工事用車両の記者発表会が行なわれる。まずは中湖秀典専務執行役員のごあいさつ。

「我々が今、目指しているところは“レンサルティング”(商標登録済み)で、レンタルとコンサルティングをくっつけて、レンサルティング。これはウチの会長(小沼光雄氏)が30年ほど前に考えた言葉でございますけども、それを具現化する。すなわち、お客様の困っていること、悩んでいることを機械や技術、サービス。そういうところを具現化することによって、“現場の効率をあげる、安全にする”、あるいは“働き方改革につながる”。そういうものをですね、御提供したい」

鉄道技術展

2013年から開発に乗り出し、実用化した小型軌陸自動車

 鉄道技術展に出展したアクティオブースの目玉は、JR東日本水戸支社と共同開発した小型軌陸自動車だ。

鉄道技術展

レールスターは車両基地イベントのアトラクションで使われることも

 中湖専務の話や資料などを総合すると、従来、大雨や地震などで列車の運転見合わせが発生すると、徒歩で沿線上をチェックする、レールスターという作業車を用いて軌道内の点検を行なっていた。

 しかし、レールスターを配送するクルマとドライバー1人、現場での作業員が2人必要なことから、急を要する際の人員確保。また、作業中にイノシシやクマが出没すると、身の安全が確保できないなどの課題もあった。

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