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実際の電車を運転してみた。相模鉄道、外国人向け体験イベント

 都心直通が近づく相模鉄道では、相鉄グループが連携し、訪日外国人に“鉄道員(ぽっぽや)の業務”を体験してもらうことで、海外への認知度向上を図るべく「インバウンドツアー 相模鉄道職業体験会」を実施している。

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8000系とモヤ700系

 6月6日には前回の記事で紹介したとおり、世界74言語に対応した通訳機「ポケトーク」を使い、アメリカから訪日した学生とコミュニケーションを図った。19日に開かれた第2弾では「電車運転体験会」が催された。

2年ぶり3回目の電車運転体験会

 電車運転体験会は、海老名市の厚木線厚木操車場で開催。2017年に2回開催され、今回で3回目。インバウンドツアーでは初めてだという。運転体験と車掌体験の2つ用意され、前者はモヤ700系、後者は8000系を使用する。

 相鉄ビルマネジメント営業統括部の前原係長(横浜西口エリアマネジメント事務局員兼任)によると、「当初はトレインシミュレーターによる操作体験を計画していたが、施設の都合上、思い切って“ホンモノの電車”を使うことになった」という。

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ようこそ厚木操車場へ

 12時42分、EF企画のインバウンドツアー一行を乗せたバスが厚木操車場に到着。来日3日目、アメリカ国籍の学生、教師、保護者46人が下車し、厚木操車場の出入口に入ると、相模鉄道社員が拍手でウエルカム。参加者は8000系の1号車へ入る。

 参加者全員がそろい、相模鉄道駅務サービス課の蛯原信也調査役から「Hello everyone, Welcome to Sagami Railway.」とポケトークを使わず、みずから発する英語でごあいさつ。その後、AグループとBグループに分け、体験を行なう。

安全の確保を行ないつつ、運転体験

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モヤ700系第2編成704号車(左側)と703号車(右側)の車内

 メディアはAグループに同行し、モヤ700系へ。この車両は7000系改造の事業用車両で、第1編成は架線観測車、第2編成は救援車(油圧ジャッキ、搬送トロなどを搭載)という役割を担うほか、ともに新製車両の甲種輸送、かしわ台車両センターでの入換車として、裏方に徹する。

 運転体験では、第1編成の701号車は女性、第2編成の704号車は男性が運転する。相鉄広報の案内により、メディアは704号車を取材する。

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7000系の運転台。モヤ700系もほぼ同じつくり

 乗務員室付近で、指導運転士が通訳を通し、説明。参加者は片道最長220メートルを運転。その時間は1分25秒(平均速度0.16km/h)を想定している。乗務員室内では、指導運転士は参加者の隣に付き添い、マスコン(速度を調節するためのハンドル)やブレーキハンドルの手添えといった操作補助、事故防止のため安全の確保を行なう。また、通訳も同乗する。

 参加者は緊張した面持ちで運転。同じところを何往復もしていることに母親と幼児の兄弟が気づき、沿道で手を振っていた。