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24歳で一児の父、赤髪。それでもIT企業で出世できた理由

学び

 働き方改革が話題の昨今、「自分が今後、どうしたら活躍できるのか」「10年後、どんな仕事をしているのだろうか」と悩んでいる読者も多いはず。そこで、ちょっと変わった働き方やお仕事をしている若者の話を聞き、新しい働き方について考えてみてはどうでしょうか。

 全世界で毎月約1000万人が利用する、語学・文化学習アプリの「HiNative(ハイネイティブ)」を運営しているLang-8社(ランゲエト)。同社のマーケティングマネージャーとして働く間地悠輔さん(24)

間地さん

Lang-8社のマーケティングマネージャー、間地悠輔さん。髪を赤く染めている

 この若さでマネージャー職を務め、しかも一児の父でもあります。明治大学在学中から同社でアルバイトを始め、そのまま入社したという間地さんに、若くして活躍する秘訣を聞いてみました。

国連本部のインターンで英語力がアップした

――間地さんは英語が堪能と聞いていますが、Lang-8に入社したのも、英語力が決め手でしたか?

間地悠輔(以下間地):以前はあまり得意ではなかったです。英語を意識したのは、父親がIT企業の経営者で、海外からの注文が多くなるたびに、英語力のなさを痛感していたからです。僕にも「英語をマスターして将来に役立ててもらいたい」と言っていました。

 2013年に明治大学総合数理学部に入学した当時はTOEICが200点台でした。飛躍的に伸びたのは大学2年の時に、1年間休学して、ニューヨークの語学学校に通ってからです。英語だけで1年間、生活をしながら、国際連合本部でのインターンを経験させていただき、英語力を上げることができました。2014年に帰国した後に受けたTOEICでは910点でした。

――入社するまでのいきさつを教えてください。

間地:帰国してから大学に復帰し、2016年1月にLang-8のアルバイトに応募しました。プログラミングやゲーム、アプリに携わる会社で働きたいと思っていたら、アルバイト募集のツイートが回ってきたのがきっかけです。

2度目のチャンスでアルバイトとして入社

東京の通勤風景

※画像はイメージです

――それはすごいめぐり合わせですね!

間地:ただ、募集していたのが事務職かつ他の方の採用が決まっていたので、採用には至りませんでした。でも、その時に喜洋洋社長とLINEを交換して、3月にまた募集が出たタイミングで、「働かないか」と声をかけていただきました。当時はオフィスの移転をした後だったので、机を組み立てたり、本棚の整理をしたりと、まさに「ザ・雑用」として働きましたね。

 そのうち、アルバイトの僕にも、アプリのテストや新しいサービスのSNS担当の仕事が回ってくるようになりました。「ユーザーの声を載せる」というコンテンツで、ユーザーインタビューをし、またマーケティングの仕事を任されるようになりました。その後、もともとは大学院を目指していたのですが面接で落ちてしまったので、大学4年の12月1日にLang-8に正社員として入社しました。

――入社後、最初に手掛けたのはどんな仕事ですか。

間地:ネイティブスピーカーが、お互いに母語を教え合う語学学習アプリ「HiNative」で、マーケティングのマネージャーをしています。わかりやすく言えば、言葉の意味や文化についての質問を投稿し、ネイティブや海外の方から回答がもらえ、Yahoo!知恵袋のように質問を解決するというものです。例えば、こちらが英語に関する質問を投稿すると、英語圏のユーザーが回答してくれて、お返しにこちらは日本語を教えてあげる、そこにウィンウィンの関係が生まれます。

 日本語や英語だけでなく、中国語や韓国語など113の言語で活発にやりとりされて、全世界の国からアクセスがあり、247の国と地域に関する質問ができます。自分が書いた文章や疑問をネイティブにみてもらえるというのが人気なポイントです。

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