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相模鉄道「都心直通」で誕生、20年ぶりの新駅は何がスゴいのか?

ビジネス

混雑緩和に対する相鉄・JR東日本の見解

 相鉄・JR直通線、毎時の片道運転本数は、朝ラッシュ時4本、その他の時間帯は2~3本の予定である。ちなみに、都心直通列車はすべて新宿方面行きで、東京方面へ向かう予定はない。

 相鉄の滝澤秀之社長によると、相鉄・JR直通線は1日7万人の利用を見込んでいるという。2017年度の横浜駅の1日平均乗降人員は42万8218人なので、単純計算すれば35万人に緩和される。また、朝ラッシュ時最混雑区間の本線平沼橋―横浜間の混雑率は133%から10%緩和される見込みだという。

 一方、JR東日本の廣川隆横浜支社長は、相鉄・JR直通線列車の新設でも、横須賀線及び、湘南新宿ライン武蔵小杉―西大井間の混雑率196%が大きく緩和されないと見ている。その多くは長い15両編成に対し、相鉄直通列車は短い10両編成だからであろう(注、横須賀線は15両編成と11両編成、湘南新宿ラインは15両編成と10両編成で運転)。

 参考までに、2019年3月16日のダイヤ改正で、朝ラッシュ時に上り列車1本増発し、「一定程度ながら混雑率が落ち着いている」(廣川支社長談)そうだ。

二俣川―新宿間は最速44分で結ばれる見込み

 鉄道・運輸機構のパンフレットなどによると、二俣川―新宿間は最速44分で結ばれる見込みで、現行の横浜乗り換えに比べ、約15分短縮される。また、二俣川―渋谷・新宿間の大人運賃はきっぷ760円、IC754円を予定している。ここで気になるのは「二俣川」を強調していることで、下記が考えられる。

①本線と、いずみ野線が分岐するターミナルで、全列車が停車する

 共同発表時点、運転区間やダイヤについては調整中のため、「二俣川―新宿間」を強調することで、相鉄他駅―二俣川間の所要時間をプラスすれば、どちら(相鉄・JR直通線 or 従来通りの経路)が近い、おトクなのか判断がつく。

②相鉄・JR直通線開業後も、海老名・湘南台・大和―新宿間などは、小田急電鉄(以下、小田急)経由が優位である

 ②については、やや長くなるが、下記を参照していただきたい。

○小田急の大人運賃、快速急行の最速所要時間
 新宿―海老名間:きっぷ500円、IC494円、45分
 新宿―大和間:きっぷ460円、IC453円、43分
 新宿―湘南台間:きっぷ540円、IC535円、50分

○東急&小田急の大人運賃(中央林間乗り換え)
 渋谷―海老名間:きっぷ550円、IC545円
 渋谷―大和間:きっぷ490円、IC483円
 渋谷―湘南台間:きっぷ550円、IC545円

○相鉄・JR直通線経由の大人運賃(予定)
 新宿・渋谷―海老名間:きっぷ860円、IC858円
 新宿・渋谷―大和間:きっぷ810円、IC806円
 新宿・渋谷―湘南台間:きっぷ910円、IC908円

 相鉄・JR直通線が開業しても、渋谷・新宿方面への運賃や所要時間は従来通りの経路が優位なのだ。

 海老名・大和・湘南台から「相鉄有利」といえるのは、大崎・品川・新木場方面など。例えば、朝ラッシュ時の本線海老名から新宿行きに乗るとしよう。大崎乗り換えで品川や新木場へ向かう場合、着席区間は従来の海老名―横浜間から海老名―大崎間に拡大される。

小田急

小田急乗換駅の大和では、乗り換えなしで新宿方面へ向かうルートが増えるため、中間改札が設置された

 また、大崎でりんかい線(東京臨海高速鉄道臨海副都心線)の始発列車に乗り換えれば、乗車全区間で着席通勤ができるかもしれない。

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