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あの慎吾ママはどう生まれた?ヒット企画は“普通の人”が思いつく

 仕事や学業での目標を達成しようと一生懸命頑張ったが、良い結果につながらなかった。そんなとき、「努力は必ず報われる」という格言ほど、憎たらしく感じてしまうものはない。

 同じ努力をしても、成功する人と失敗する人の違いとは何だろうか。「普段本を読む習慣のない人でも、楽しんでもらえるように」という思いで、2年以上の時間をかけて「頑張らなくても結果が出せる」という独自のメソッドを物語化し、解説したビジネス書『ざんねんな努力』(アスコム)が話題だ。

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クリエイティブディレクターの川下和彦氏(左)と、放送作家のたむらようこ氏

 前回の記事では、その著者であり、クリエイティブディレクターの川下和彦氏と、放送作家のたむらようこ氏に「頑張らなくても結果を出す方法」を聞いた。

 今回は、広告業界とテレビ業界に身を置く2人の働き方や、たむら氏が番組で携わり、平成の時代に社会現象を巻き起こした香取慎吾さんの「慎吾ママ」の誕生秘話などを伺った。

マスコミ・広告業界の働き方改革は?

――近年は働き方改革で、かつては3K(きつい・汚い・危険)扱いされていたマスコミ業界にも変化が起きているようですね。

たむらようこ(以下、たむら):働き方改革の大号令があったおかげで、昔と比べて今はそれほど大変ではないです。だけど、ほんの2年くらい前まではハードな仕事でした(笑)。夜中の2時から始まる会議だったり、朝方までずっと編集作業してる人もいたり。家にいるのにLINEで業務連絡がひっきりなしに届くこともザラでした。

川下和彦(以下、川下):広告業界もかつてはそれに近い感じで、そもそもコンテンツ制作って、良いものを作ろうとすればするほど、必然的に締め切りぎりぎりまでかかってしまう。

 今はずいぶん変わりましたが、昔はクリエイティブディレクター(CD)というプロジェクト責任者が到着してから会議が始まり、チーム員が一人ずつCDに企画をプレゼントしてダメ出しされるというパターンが延々と繰り返されるので、「あれ? 俺いつ帰れんだろ」みたいになることもあったように思います(笑)。

深夜の1時に「至急連絡させられる」現場も

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耳下腺炎のためマスク着用する、たむらさん

――働き方の変化ですが、具体的にどんなことが挙げられますか?

たむら:意識改革が始まってまだ2年ほどですから、各テレビ局や制作会社によっては、温度差のグラデーションはあると思います。でも、きちんと意識している番組はスケジュール表の土日が完全な休日扱いでブロックされていますし、労働時間についても規則を厳守するスタンスを取っています。

 一方、そうでない番組は、リーダーのひと声で、深夜の1時に「至急連絡せよ!」みたいなこととか、LINEグループで延々叱責されることもあります。だから業界全体としては、働き方改革は急速に進んでいるけど、昭和な体育会系のスポットもまだ残っているという現状でしょうか。

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