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就職塾を頼った“無い内定”女子大生の悲劇。会費50万円がムダに…

学び

 いよいよ3月1日からスタートした就職戦線。企業研究やインターンシップへの参加など、本格的に動き始める大学生も多いのではないでしょうか。

グループ面接

※画像はイメージです(以下同じ)

 厚生労働省と文部科学省が発表している調査によると、2018年3月卒業の大学生の4月時点の就職率は、調査開始以来最も高い98.0%で、希望者のほとんどが就職できる環境であることを証明しました。

 今回はそんな就職活動で「死ぬほど後悔した」という経験を持つ社会人に話を聞いてきました。

就職活動中に病んで10円玉サイズのハゲが

 都内のIT系企業に勤務している葉子さん(25歳)は、就職活動当時を振り返ります。

「学生時代は自分が努力すれば、それなりの結果が出ていたと思うんです。でも、就職活動は全く違いましたね。努力をしたからといって内定が出るわけではないですからね」

 葉子さんは、数十件の企業の入社試験を受けたものの結果は全滅。不採用の連絡が来るたびに、「何がダメだったの?」と答えのない自問自答を繰り返していました。

「『合わなかった』と言われればそれまでですが、不採用連絡がくるたびに、自分の未来が真っ黒に塗りつぶされていく気分になって滅入っていきました」

 結果、希望する企業に合わなかった自分は生きている価値がない、とまで思うようになり、葉子さんの頭には10円玉サイズのハゲが数か所できたそうです。

内定がほしくて入った某就職塾が元凶に

セミナー イメージ

 なぜ葉子さんの就職活動はそこまで混迷を極めてしまったのでしょうか。自身にその原因を探ってもらったところ、「ある就職塾に入ったことがよくなかったのかなと思っています」と言います。

 大学3年のときに、内定まで徹底サポートをしてくれるという某就職塾に入ったという葉子さん。入学金、受講費、エントリーシートの添削、模擬面接などの個別指導料を含めて、塾に50万円近く支払ったとのことです。

「コツコツ貯めていたアルバイト代でも足りなかったので、両親にお願いをして受講費を用意しました」

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