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「コネでもあるの?」“知名度ゼロの大学”から有名企業に就職した26歳の言い分

コラム

 最近、よく耳にするようになった「学歴不要論」。これからの時代は、高学歴を身につけるよりも、早く社会に出て能力を磨いたほうがいい、ということですが本当はどうなのでしょうか? 「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「学歴って本当に役にたった?」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2018年6月16日、情報は掲載当時のものです)。

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※画像はイメージです

 昔ほど学歴社会ではなくなったとは言われるものの、学歴と出世にはどこまで相関関係があるのでしょうか。今回は「学歴なんて関係ない」と仕事の成績のみで自分のキャリアを切り開いていった、橋本さゆみさん(仮名・26歳)に話を聞いてきました。

大学を謳歌しすぎて終活に出遅れる

 さゆみさんは、東証一部上場のメーカー企業のとある部署で26歳にして課長職に就いています

「地元の進学校に入ったのですが、高校で遊びすぎて大学受験は失敗しました。でも一刻も早く大学生になりたかったので、とりあえず合格した知名度ゼロの東京の大学に進学したんです。ダンスサークルとバンド活動・居酒屋のバイトを掛け持ちして最高に楽しみましたね」

 まさに大学生活を謳歌しています。

「でも、遊びすぎて就職活動は完全に出遅れました。それで焦ってとりあえず大学に来ていた合同説明会にいったんです」

説明会で一目惚れしたメーカーに入社

履歴書 内定

「説明会に来ている会社の人事はほぼやる気がない感じでしたね。でも、そのなかで誰もが知っている某有名メーカーの人事が数少ない学生を前に熱く仕事を語っていたんです。その姿に感銘をうけて入社試験を受けようと決意してそこからSPIや業界研究を始めました」

 結果、さゆみさんは総合職として有名メーカーの狭き門の内定を勝ち取ります。

「同期が数十人いたのですが、私以外はほぼ有名な大学出身でした。私の大学名を知っている人はほとんどいませんでしたね。学生時代の話などをした流れで大学名を言うと、みんなキョトンとしていますね。『なにかコネクションでもあるの?』と聞かれたこともあります」

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