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副業で“官能小説家”になった地味な26歳OLの意外な転機「悔しくて泣けてきた」

コラム

 日本でも2018年頃から「副業解禁」する大手企業が増えてきています。働き手だけでなく、企業側にもメリットの多い副業の解禁ですが、なかには思わぬ失敗・成功を招いたケースもあるようです。「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「今どき若手ビジネスマンのリアルな副業事情」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2018年7月27日、情報は掲載当時のものです)。

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 各企業が副業解禁に踏みきるなか、「お小遣い稼ぎ」から「能力開発」まで実際に副業をするサラリーマンの目的はさまざまです。今回は「自己実現」のために副業を始めたというまりえさん(26歳)に話を聞いてきました

女性 やる気

※画像はイメージです(以下同じ)

「本業では新卒で入ったアパレルメーカーで生産管理の仕事をしています。洋服など生産する商品にあわせて工場を手配し、素材の発注をしています。生産ラインの管理からスケジュール調整まですべてを請け負っています」

忙しい本業の合間に「執筆」の副業

 なかなか大変なお仕事のようです。

「大変です(笑)。ミスが絶対に許されないですからね。納期までに商品がちゃんと納品されるのか、緊張と不安で頻繁にお腹が痛くなることもあります」

 そんな状況の中で、一体どのような副業をしているのかを聞くと、「小説家です。出版社の担当者さんもついて、まさに現在執筆中です!」。副業の話になった途端、まりえさんの顔がパッと明るくなります。

副業のモチベーションは「悔しさ」

官能小説女

「大学生の頃から、ずっと小説を書いていたんです。ジャンルは恋愛小説で江國香織さんみたいな甘くて切ない気持ちに浸れる小説を書くのが夢でした。でも就職してから忙しくて書くことを完全にあきらめていたんです」

 では、なぜ小説を書くことになったのでしょうか。

「広報に行った同期とランチに行ったときに、同期が会社の公式SNSで文章を書いているっていうのを聞いて、見ていたら商品を紹介する短編小説がのっていたんです。どうやら同期がそれを書いているらしくて、それを見たら悔しくて泣けてきたんです」

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