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辞めたい会社のしつこい引き止めに、“ウソの転職報告”は有効か?

ビジネス

 人手不足の昨今、「会社が辞めさせてくれない」という声をよく聞きます。辞める自由は労働基準法で定められているのに、現実には、 引き延ばし・嫌がらせ・恫喝などでしつこく引き止める会社もあります。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は大手商社に10年も務めた栗島功也さん(仮名・32歳)が経験した、会社からの引き止めとその対策についてのエピソードです。

 栗島さんは新卒から大手商社に務めていましたが、物流の現場に出向になり、思い描いていたよりも泥臭い業務に勤しんでいたのだそうです。

朝は早く、夜は遅い…このままじゃ結婚できない

「物流の現場は、朝が早い。早朝トラックが倉庫につくのから確認するため、夜勤もある仕事でした。商社の仕事をキラキラなデキるスーツマンとして想像していた僕は、まさか自分が物流の部門に従事し、作業服で働くとは思っていませんでした。

 それでも3~4年は楽しく働きました。職場は男性ばかりですが気の合う人も多く、新卒が少なかったので可愛がってもらえました。6年ほど働き、トントンとエリアマネージャー的な役職に着きました」

 栗島さんの会社は総合食品商社。新卒が物流の部門に行くことはまれなのだそうです。

「役職についてからは、日に日に仕事が忙しくなりました。PCでの事務作業や確認も増え、朝も早いのに夜遅くまでPC作業をする日々が続きました。

 忙しく働き、気がついたら30代になっていました。職場で女性との出会いは全くなく、急に焦りを感じました。この職場にいたら、遊ぶ時間もない。結婚できないかも知れないと思いました」

引き止め対策に「次の職が決まってる」とウソを

 ついに、会社を辞めることを決意した栗島さん。ですが、みなが彼を引き止めたそうです。

「現場で僕をかわいがってくれた人はみんな寂しがってくれましたし、新卒で採用したということもあり、本社も僕の引き止めに必死でした。何度も面談し、丸め込まれ、普段から忙しいこともあり、なかなか引き継ぎさせてもらえず、このままでは辞められない。そう思った僕は『次の職が決まった』とウソをつくことにしました」

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