札幌アパマン爆発事件「消毒代」請求の闇
12月16日夜、札幌市豊平区にて前代未聞の事件が起きました。不動産仲介店の「アパマンショップ平岸駅前店」が大爆発したのです。
さいわい死者は出なかったものの、けが人は52人。窓ガラスが割れるなどの被害は39棟以上、車両25台以上にも被害が出ています。
周辺で被害を受けた店舗はいまだ営業再開できないという文字通りの大惨事で、被害を受けた方々の一刻も早い回復と、適切な補償が受けられることを、お祈りしております。
賃貸契約時の「消毒代」の正体
さて、さしたる火元がないはずの仲介店が大爆発を起こした原因は「除菌消臭スプレー」と言われています。
みなさんはアパートやマンションを借りるとき、家賃のほかに「消毒代」を請求されたことはないでしょうか。私が24歳で借りた賃貸物件の契約書がたまたまあったので確認したらしっかり入ってました。アパマンではないですけど。
アパマンショップのホームページでも消毒代がかかることがあると堂々と書いてますね。
<契約時にかかるお金としては、敷金が1~3か月分、礼金が0~2か月分、仲介手数料が0.5~1か月分、日割り家賃や前家賃、1万~2万円程度の火災保険料などが必要になってきます。場合によっては、さらに鍵交換代(1万~2万円程度)や消毒代(5000~1万5000円程度)がかかることもあります>(アパマンショップ公式サイトより引用)
なぜ借りる側が消毒をしないと行けないのか
百歩譲って消毒する必要があるとしても、なぜ借りる側が消毒をしないといけないのか、理解に苦しむところです。本当に必要なら前の借り主の敷金から充当するか家主が払うべき。なかには、新築物件でも消毒費が請求されることもあります。
不動産仲介店の窓口では「契約するには消毒するのが条件です」「家主から言われています」「害虫の駆除に必要です」など言われるようです。
害虫駆除なら、消臭スプレーよりバルサン炊いたほうがよっぽど効果あると思います。