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20代ビジネスマンの正しい家選び「近い駅の遠く」がベストな理由

学び

印象は駅名までしか意識されない

 若い頃の合コンなど出会いの場では顕著かもしれませんが、住んでいる場所で人の印象を決めるような人はいます。でもこの場合、駅名までは意識されますが、そこから徒歩何分とかまでは意識されません。

「私ですか? 恵比寿(から徒歩15分の築30年のアパート)に住んでますよ」と言っても、駅前のタワーマンションに住んでいるのとそんなに印象は変わりません。

 もちろん「え?? 徒歩何分ですか?」など突っ込まれることもありますが、そこは「ま、でも徒歩15分のボロアパートですよ!」と話のオチにつかうことで嫌味な印象を与えるわけでもありませんし、むしろ親近感が増したりもします。

 つまりどっちに転んでも悪い印象は与えません。

駅から遠い物件はお金が貯まる

不動産

 労働人口の減少に伴い、駅から遠い賃貸物件は加速的に不人気になっています。

 例えばある駅の実例では、20平米ほどの築古ワンルームで、駅3分の場所では7万2000円に対して、駅13分では6万円程度です。10年前は前者が8万5000円、後者は8万円で貸されていました。

 そんな場所では、周辺のスーパーや外食も安いです。小規模の外食や小売でのコスト構造は、家賃が多くを占めています。都心部で何かを食べているときは、そこの家賃を払ってあげている割合が一定を占めています。そこが安いので当然のことでしょう。

 家賃を浮かせることで、今と同じ生活でお金は浮きますから、それは自己投資や趣味など別のことに使うなり貯金なりすればいいでしょう。そうして時間やお金をできる範囲で有効活用していくことで、普通の会社員から成長できる余力がねん出できることになるきっかけになるのかもしれません。

<TEXT/出口知史>

ぬいぐるみの進化版でもあり、小学生に大人気のスクイーズのトップブランドであるiBloom(アイブルーム)を製造販売する、株式会社ブルーム代表取締役社長。東京大学大学院工学系研究科修了後、コーポレイトディレクション、ダイヤモンド社を経て、産業再生機構など3社の投資ファンドにおいて、投資先企業の経営者として複数の会社を連続で再生・成長へと導く。約20年連続で悪化していた老舗企業や5年連続赤字で債務超過に陥った老舗企業などを復活させた。現職では成長から飛躍に取り組む。著書に『困った人の説得術』(日本経済新聞出版社)など

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