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なぜ僕よりロクでもないアイツのほうがモテるのか?恋愛のプロの答えは

暮らし

井上:そしてお客さんといい雰囲気になってきたときに、わざと違う席に移るんですよ。お客さんからしたら不快ですよね。「何でお金払ってるのに他の女の子と喋ってるの」って。

 それから隣に戻って、もう一回“快”に振ります。普通どんな男性でもワザと不快に振るということはしないし、そんなこと意識しないですよね。

“快”ばかり上げようとしても、その値は0から100までしかない。でも一度、マイナスにあたる不快に振ってから快に振ることで、振り幅は不快に振った分も加えて150になります。実はホストクラブでは、この仕組みが働いているんです。

彼氏の悪口ばかり言う女性は…

女性

※画像はイメージです

井上:よく彼氏の悪口だったり愚痴をいう女性がいるじゃないですか。「あの人、嫌だ」「この間浮気された」とか。でも、そんなこと言ってるのにもかかわらず10年以上付き合っていたりする。これは快と不快の振り幅にハマってるだけなんですよ。

 普段ロクなことしてない人間がちょっといいことしただけで、すごくいいことしてるように見えます。例えば、普段勉強してない不良が宿題を一回提出すれば、振り子の法則が働いて先生から「やればできる」って褒められる。真面目に勉強してる人と不良のどっちが得してるかといえば、間違いなく不良ですよね(笑)。

 単に遊び人がモテるということでなくて、実は遊び人は見えないところでほんの少しフォローしているんですよ。普段、不快が多ければ多いほど、たまに見せる“快”が増幅されて、魅力的に感じられるということです。

<取材・文/石井通之 撮影/山口康仁>

【井上敬一】
一般社団法人 恋愛・結婚アカデミー協会代表理事。1975年生まれ。立命館大学を中退しホスト業界へ。ホストクラブグループ「SHION GROUP」オーナーを経て現在は企業で講演活動を中心に活動。主な著書に『シークレット婚活塾』など。「井上敬一オフィシャルサイト」も更新中

元エロ本編集者。高校卒業後、クリエイティブな分野に憧れて美術大学を目指すも、センスと根気のなさゆえに挫折。大学卒業後、就職した風俗雑誌の編集部でキャリアをスタートさせる。イベントレポートとインタビューが得意(似顔絵イラスト/koya)

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