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【Z世代は何を想う】老舗企業カンロで描く「ゆるバリキャリアヒューマン」とは?

学び

【将来のこと】どんな人間になっていたい?


「ザ・仕事人間」という感じではないけれど、仕事は一生懸命やりたい、と武江さん


― 将来、どのような人になっていたいですか?

武江さん:「ゆるバリキャリアヒューマン」になりたいです。ずっとバリバリ仕事をするというスタイルはあまり向いていないのですが、人のかゆいところには手が届く人でありたいと思っています。雰囲気や醸し出すオーラはゆるくありつつも、後輩にしっかりと道を作ってあげられるような人になりたいです。

仕事の時間は、気持ちも安定した状態で自分のできることを一生懸命やりたいですし、同時にプライベートも大切にしたいと思います。

【Z世代を代表して一言】


これまでの自分をすべて肯定するのが、武江さんの大切なマインド


― 最後に、Z世代を代表して一言お願いします!

武江さん:今までを振り返って考えてみると、自分が行動したことや頑張ったことも、今日はちょっと気を抜こうと思ったことも、その全部が積み重なってご縁になっているなと感じます。ずっと頑張っていたらきっとカンロにはいなかっただろうし、反対にずっとさぼっていてもカンロにはいなかったと思うんです。

だから、これからも頑張りすぎたり、さぼりすぎたりせず、自分のペースで自分なりに、愚直にやっていけたらいいなと思っていますし、私と同じタイプの人は、一緒にそうして歩めていけたらと思いますね。

インタビュアー山崎の「Z世代の想いに触れて」


今回は、編集部のZ世代・山崎(右)が、カンロ入社3年目の武江さん(左)に想いや考えを伺いました


カンロは創業100年以上の老舗企業でありながら、毎回出勤時に席を抽選で決めたり、会議は飴を口にしながらスタンディングで行ったりと、さまざまな取り組みを通して時代の変化を楽しんでいるように見えました。カンロがロングセラー商品だけでなく、次々とヒット商品を生み出せるのは、高い順応性も持っているからではないでしょうか。

「食品系の企業で働く」という夢を叶え、お菓子を通して子どもを笑顔にするという明確な目標のために日々邁進している武江さん。ほかの誰と比べることもなく、自分のペースで突き進もうという彼女の姿勢がとても印象的でした。丸くて親しみやすく、奥深くには強さを秘めている。そんな飴のような魅力を持った彼女が「ゆるバリキャリアヒューマン」という新しいロールモデルを作り出そうとする姿に、同世代として強く刺激を受けました。

取材協力:カンロ株式会社

<取材・文/熊本沙織 撮影/渡辺昌彦 インタビュアー/山崎大>

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編集者/ライター。編集プロダクションと出版社での勤務を経てフリーの編集者・ライターに。ウェブメディア・書籍・雑誌・広報誌などで幅広く活動中。隙あらば航空券をウェブ検索し、旅のプランを練っている旅行好き。自宅に3台のたこ焼き機を所有する関西人。

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