【Z世代は何を想う】仕事も推しも120%楽しむ!イケアで叶える「究極のワークライフバランス」
1990年代中盤以降に生まれた「Z世代」。この企画では、これからの会社や日本の発展を担うZ世代に焦点を当て、編集部のZ世代・山崎がインタビューを敢行。彼らならではの考え方や将来のビジョンなどを探り、その生き方を紹介していきます。今回は、IKEA 原宿に2020年ご入社の、竹永裕香さんにお話を伺いました。
目次
【インタビューのお相手】
氏名:竹永 裕香(たけなが ゆうか)さん
生年月日:1999年6月13日
出身地:埼玉県
趣味:推し活(Aぇ! group、BTSなど)
スウェーデン発祥、世界最大級の家具メーカーとして知られるイケア。おしゃれなデザインと高い機能性を兼ね備えたさまざまなアイテムで、私たちの生活を支えてくれていますよね。日本国内にも複数の店舗が展開されており、2020年6月にはイケア初となる都心型店舗「IKEA 原宿」が登場したことでも話題になりました。
今回は、そんなIKEA 原宿で働くZ世代・竹永さんに話を聞いていきますよ!
【就職活動について】好きなことを仕事にすると決意
――就活はどんな風に進めていましたか?
両親が建築関係の仕事をしていた関係で、幼い頃から建築や設計などに触れてきたこともあり、高校卒業後は建築の専門学校で設計を学びました。その流れで就活では施工管理を行う企業の選考を受けたり、1週間ほどインターンに参加したりしていましたが、やりたいこととはちょっと違うな……と思うようになってきて。
元々アンティーク家具に興味があったので、そこからインテリア業界も見てみようと思った矢先、IKEA 原宿のオープニングスタッフの募集を見つけたんです。ちょうど自分が卒業するタイミングでの出店ということで、「これはやるしかない!」と思い、応募しました。
――ものすごいタイミングですね。IKEA原宿に入社した決め手はなんだったのでしょうか?
一つは人の雰囲気ですね。以前からイケアの店舗にお客さんとして何度が足を運んだことがあり、その時のコワーカー※さんの雰囲気がすごく柔らかくて、好きでした。
そしてもう一つは、好きなことで仕事ができるという点です。北欧家具自体も好きだったので、好きなことで仕事ができる=楽しく働けるかなと。
※イケアでは、一緒に働く仲間をコワーカーと呼ぶ
【現在の業務内容】名物「スウェーデンコンビニ」を担当
――現在の業務内容について教えてください。
私は現在Selling co-worker<セリングコワーカー>として、IKEA 原宿の特徴でもある「スウェーデンコンビニ」エリアを担当しています。接客や商品の在庫管理、売場のメンテナンスが主な業務ですね。
――接客で心がけていることはありますか?
常に「元気いっぱい・笑顔いっぱい!」は心がけています。あとはあいさつですね。お客さまがなるべくコミュニケーションが取りやすいような空気づくりを意識しています。困っている方がいたら、こちらから先に話しかけることもありますね。
――スウェーデンコンビニではどんな商品が販売されているのでしょうか?
基本的には食品や飲料など、お客さまがすぐに必要とされているものを販売しています。あとは、ロゴ入りミニバッグのようなSNSでバズった商品とか。ずっと同じものを置くのではなく、トレンドやシーズンによっていろいろ変えています。
――特に人気の商品は?
やっぱりぬいぐるみは圧倒的ですね。あとはイケアのロゴが入ったアイテムは全体的に人気です。
また、イケア全体で注力しているサステナブル商品も結構注目いただいています。繰り返し使えるシリコン保存バッグやシリコンフードカバーは人気の高い商品ですよ。
他にも、再生可能素材である竹でできた「ランプシェード」やペットボトルでできた「ラグマット」など、さまざまなサステナブル商品をスウェーデンコンビニで展開しているので、みなさんぜひ見てください〜!
――入社して一番大変だったことはなんですか?
入社したての頃は結構大変でした。イケアは自主性を大切にしているので、入社1年目でも本当にたくさんのことを任せてもらえるんです。当時は周りをリードする力もないですし、右も左もわからない状態だったので、先輩や同期たちに助けてもらいながらなんとか乗り越えていましたね。
――1年目からかなり裁量が大きいんですね。
そうですね。ただ、イケアのコワーカーはいい意味ですごくフラットな関係なので、ものすごく相談しやすい環境だと感じています。もちろん先輩と後輩、マネージャーと部下という関係ではありますが、距離感も近いので誰とでも話しやすいですよ。
――竹永さんは他にもユニークなチームに参加されていると聞きましたが?
はい。「カスタマーファーストコミッティ」といって、お客様によりよいお買い物体験をしてもらうにはどうしたらいいかを考えるチームに、部署の代表として参加しています。店舗イベント等の発案から実行までを他のコワーカーと一緒に取り組んでいて、現在はIKEA原宿3周年に向けたイベントを企画中。楽しみにしていてください!
【うちってこんな会社です!】イケアの社風について
――イケアらしさを感じる制度・ルールはありますか?
基本的にコワーカーはみんな下の名前かあだ名で呼び合います。先ほどの話にもありましたが、コワーカー同士がいい関係性でいられる理由の一つだと思いますね。
あとは、自分からいろんなことにチャレンジできる社風。私は入社3年目の途中までは短時間正社員として働いていたのですが、もっと周りをリードしていくようなことがしたい!と思い、2022年8月にフルタイム正社員の社内公募にチャレンジさせていただき、現在の働き方を実現できました。
イケアは自分でやりたいことを見つけてどんどんステップアップしていける社風なので、「大型店舗で働きたい」とか「海外の店舗で働きたい」と言って自分のやりたいことにチャレンジしている人もいます。年次や役職関係なく個人の意思を尊重しているところと、そのスピード感はイケアらしいなと。
――社内イベントや飲み会の頻度は高い方ですか?
そうですね。ちょうど先日、IKEA原宿・IKEA渋谷・IKEA新宿3店舗のコワーカーが閉店後に集まってご飯を食べる交流会がありました。今まではコロナ禍でなかなか大規模なイベントは自粛していたんですが、基本的にはクリスマス会とか、シーズンごとに社内イベントが開催されています。まだ入社して以来参加できていませんが、今年は楽しみですね。
もちろん、各部署関係なくコワーカー同士でご飯を食べることもありますが、会社としても社内イベントに積極的な印象です。
――残業や有給についてはいかがでしょうか?
部署にもよりますが、まず残業はほとんどないです。引き継ぎ体制がしっかりしているので、基本的に定時で上がることが多いですね。
また、有給はかなり取りやすいと思います。イケアは有給を100%消化することを目標にさせているくらいなので、私みたいに推し活する人にはもってこいです(笑)。休んだ分は頑張らないといけないのですが、ワークライフバランスを大事にしている人にはぴったりな環境だと思いますよ。
――ちなみに……社内恋愛の話って聞きますか?
聞きます(小声)。社内結婚される方も結構多いですね。まだ私には来ないんですけど(笑)。
【今後について】目標や夢は?
現在の私はコワーカーをリードする立場なので、まずはコワーカーが楽しく働ける環境づくりを大事にしたいですね。私の入社の決め手がそうだったように、コワーカー自身が楽しい気持ちで働いていれば、自然とお客さまにも良い接客ができると思っています。コワーカーもお客さまもハッピー♪みたいな感じにできたらプロかなと。
ほかにもまだまだやりたいことはいっぱいあるんですが、とにかく今は推しのことで頭がいっぱいで……(笑)。推しのために仕事も頑張る!というマインドで、仕事もプライベートも一生懸命充実させていこうと思っています。
――10年後のイケアはどんな進化を遂げていると思いますか?
もっとオムニチャネル化していると思っていて、今でもインターネットでイケアに触れることはできますが、メタバースみたいなバーチャル空間で、実店舗に足を運ばなくてもイケアで買い物ができるようになるのではないかなと。
【上司に聞きました】竹永さんはどんな人?
【上司・遠藤さん】
とにかく社交的で、人一倍気遣いができています。楽しい会話を自分からするなど、雰囲気づくりがとても上手いです。他部署や退職したメンバーとも交友関係を築いているようです。また、推し活にもかなり力を入れているようで、楽しいワークライフバランスを実現している印象です。仕事はもちろん責任感を持って取り組んでくれていますし、完成度も高いので新しいことを任せやすいです。
今回のインタビューも、普通なら「私で良いんですか?」となるところを、「あ、やります」と快く引き受けてくれたのも彼女らしいですね(笑)
【上司・福田さん】
お客さま目線の接客が得意です。また、とてもポジティブな性格で、同僚から不満が出てしまうときも話を切り替えて雰囲気を良くすることができます。意図してそれをやってくれているのかもしれませんが、そういった心遣いができるので、とても信頼しています。
売上面での貢献も大きく、売り場作りも自らアイディアを積極的に出してくれます。探求心が強いのも彼女の魅力です。
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自分の好きなことのために、好きなことを仕事にして全力で取り組んでいる竹永さん。彼女のまっすぐで楽しそうな姿勢を見ていると、自然と笑顔になります。好きだからこそ、一生懸命頑張れる。その言葉を言葉と行動で示している竹永さんに、イケアの更なる可能性を感じました。
取材協力:イケア・ジャパン株式会社
<取材・文・インタビュアー/山崎大 撮影/渡辺昌彦>
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