【Z世代は何を想う】急成長企業「ワークマン」に見る働き方と生き方とは?
1990年代中盤以降に生まれた「Z世代」。この企画では、これからの会社や日本の発展を担うZ世代に焦点を当て、編集部のZ世代・山崎がインタビューを敢行。彼らならではの考え方や将来のビジョンなどを探り、その生き方を紹介していきます。今回は、株式会社「ワークマン」に2021年に入社した勢登和志さんにお話を伺いました。
(本記事は姉妹媒体「novice」からの寄稿になります。初公開2021年11月3日、情報は掲載当時のものです)
>>「ジブリみたいな家にしたい」南房総の“30万円廃墟”を30代男性が買った理由
【インタビューのお相手】
- 氏名:勢登和志(せと・かずし)さん
- 生年月日:1998年6月2日
- 出身地:神奈川県相模原市
- 出身校:中央大学文学部
- 趣味:登山と創作活動(小説の執筆)
【ワークマン入社の理由】転勤の多いライフスタイルへの抵抗はあった?

お客さんに気持ちよく買い物を楽しんてもらうため、店内清掃は欠かさない
(注:撮影のため一時的にマスクを外しています。)
― 勢登さんは、どのような経緯でワークマンを選んだのでしょうか?
勢登さん:自分は小学6年生から登山を始めて、高校では登山部に所属、社会人になってもずっと登山を続けています。そんなアウトドアなライフスタイルを楽しんできたこともあって、ワークマンのウェアは中学生のころから馴染みがあったんです。
そんなワークマンを就職先に選んだのは、業務内容に流動性があり、いろいろな地域でさまざまな役職を、短いスパンで経験していけるからです。ワークマンでは入社後、初めの1〜2年間は数カ月ずつ全国各地の直営店の店長として現場を経験し、その後はスーパーバイザーとして地域の加盟店さんのアドバイザー役を務めます。スーパーバイザーになってからも、数年ごとに地域や部署をジョブローテーションできます。こうした働き方によって各地域の特性を知ることができますし、いろいろな人と関わることもできるので、自分自身が成長できそうだなと感じました。
― 転勤の多い生活に抵抗を感じませんでしたか?
勢登さん:抵抗はありませんでした。おそらく、強制的にいろいろな環境に身を置かされるのが好きなんだと思います。自分の想像の範囲を超える経験ができるのは、第三者が用意してくれた環境だったりしますから。自分にとっては、よい刺激になっています。
【就職活動について】教員にならなかったわけ

就職活動と教育実習を並行して行っていたため、当時はかなり忙しかったのだとか
― ワークマンのほかにはどのような企業の採用活動に応募しましたか?
勢登さん:スポーツオーソリティや石井スポーツ、モンベルなど、アウトドアの用品店やメーカーを受けていました。また、子どもが好きなので、おもちゃやゲームの業界も受けましたね。
英語の教員免許も持っていて、教師になろうかと考えたこともあります。ただ、自分自身の学校生活を振り返ると、「いい先生」って民間企業での仕事を経験している人だったなと思ったんです。それを経ることで人としての厚みが持てているのかなと。そんな考えもあって、教員ではなく企業への就職を選びました。
― 就職活動をした感想は?
勢登さん:自分たち2021年卒は、新型コロナウイルス感染症の影響で採用内定率が低下したと言われた最初の世代だと思います。ほかの年に就職活動をしていないので比較はできませんが、就職活動は大変だったなという印象です。周りを見ても、しっかり取り組んでいる人と、そうでない人とでは結果に大きく差が出ているようでした。