「ジブリみたいな家にしたい」南房総の“30万円廃墟”を30代男性が買った理由 | bizSPA!フレッシュ

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「ジブリみたいな家にしたい」南房総の“30万円廃墟”を30代男性が買った理由

 世はまさに、“DIY時代”である。自ら材料を集めて家具をつくったり、家のリフォームを行ったりする人が急増している。コロナ禍で家にいる時間が増えたことが、DIYブームの追い風になっているようだ。

 一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会の集計によると、協会加盟企業の2020年度の年間総売上高は、4兆2680億円。前年比で約6.9%増加し、過去最高の数字をたたき出している。2019年度は前年比約1.1%減の売上高だったことを考えると、2020年度はコロナ禍での“巣ごもり需要”が影響したと言えるだろう。

廃墟

高橋さんが購入した南房総の廃墟

南房総市の廃墟を30万円で購入

 DIY好きのなかには、空き家や廃墟を購入して、まるごとリノベーションしてしまう人もいる。千葉市在住の会社員・高橋拓郎さん(38歳)もその1人だ。高橋さんは昨年12月、解体寸前だった千葉県南房総市の廃墟を30万円で購入。現在、急ピッチでリノベーションを進めている。

 4月下旬、筆者は、高橋さんが購入した廃墟を取材した。廃墟の中に足を踏み入れてみると、床はしっかり固定されているものの、壁や天井はまだ補修できていない。家の骨組みが、むき出しになっている。

 1階の居間にあたる部屋は、家具や食器が散乱していて、雑多な状態。ちょっと怖そうな人形も置かれていて、“廃虚感”満載である。高橋さん曰く、「その人形、最初の頃より笑顔が柔らかくなっている」とのこと。さらっと怖いことを言わないでほしい……。

 2階も床が抜けているところがある。見た感じ、人が住めるような状態ではない。高橋さんはいったいどのような経緯や目的で、この廃墟を購入したのだろうか。

築47年・鉄骨2階建ての廃墟

廃墟

高橋さんが購入した“廃墟物件”の外観

「普段は投資家さん向けの物件を扱う不動産会社『合同会社なごみ』に勤めているんですが、プライベートでもいろいろな物件を探すのが好きで。家や土地がほしくて『家いちば』というサイトを見ていたら、たまたま南房総の空き家物件を見つけたんです。最初見たときは3万円で販売していて、『面白い物件だな』と興味を持ちました」

 空き家専門のマッチングサイト「家いちば」に掲載されていたのは、千葉県南房総市にある、築47年・鉄骨2階建ての物件だ。JR内房線の南三原駅から徒歩7分。少し足を伸ばすと、南房総の海を臨める。

 昨年11月、高橋さんはその物件を見つけてすぐに、売主に直接問い合わせをしたという。その後、問い合わせが殺到したこともあり、購入希望者を集めて内覧会が行われた。

「内覧会で実際に物件を見たときは、悲惨な状態でした。床は抜けていて、2階へ上がる階段は崩れ落ちていました。前の家主の洗濯物も干しっぱなしになっていたり。まさに廃墟でしたね」

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