管理だけの人材は不要?実行スキルに欠けていても“なんとか生き抜く”考え方
かくいう自分も実行力に不安が…
かくいう自分も、いわゆる実行に強いかというと、だいぶ疑問符が付きます。現場感を持つのは重要だと思いますし、事業開発やセールス、オペレーション、マーケティングなど一通り経験してきましたが、自分がそれらの実行フェーズにおける超一流か?と問われると、残念ながらそうではありません。
今の会社(ゼニュムジャパン)でも、セールスやオペレーション、マーケティングに特化したメンバーがゴリゴリ仕事を進めてくれていますが、彼らと同じことをやれ!といわれたときに彼ら以上のパフォーマンスが出せるかというと、たぶんムリな気がします。
「管理だけの人材は不要」「管理に加えて、ハンズオンでゴリゴリ仕事を進められる人材が欲しい」という時代の流れがある一方、「実行力」という側面で勝ち切れる自信がない人は、どのようにキャリアを切り拓いていくべきなのか?というのは、かなり大きな論点です。
「計画」に特化して必要とされる人材に
個人的には<「管理」「実行」の前段としての「計画」に力を割り振ることで、実行力が劣っていても、組織にとって必要な存在となれる>という仮説を持っています。
すでに具体化されたミッションを滞りなく推進していく「管理」だけではなく、そもそも今の組織において何を達成することが重要な要素なのか、それを達成するためにどのようなストーリーが必要なのか、そのストーリーは他企業から模倣されづらいものなのか、そのようなことを考え、壁打ちし、調査し、テストし、「これならいける!」という計画を練り上げ、それを組織内に伝播させていくこと。
そのような「計画」ができれば、実行力に少々劣ったとしても、組織に必要とされる人材になれます。