朝から疲れている人に伝えたい“睡眠の盲点”。人気の“腸活女王”も実践する快眠ルーティン
加治ひとみの朝の習慣
こういった朝のルーティンを毎日実践しているのが、美腸プランナーの資格を持つ加治(かぢ)ひとみさんだ。彼女の場合は、毎朝一杯の白湯(さゆ=沸騰してさました湯)をもう12年続けているという。
「白湯は内臓を温めながら、腸に朝の訪れを知らせます。便通を促したり、活力もわいてくるので、朝からだるい人にもおすすめです。そして太陽光を浴びならが歩くのは最高に気持ちいい! 20分も歩けば立派な運動。私も以前は明け方まで眠れずに悩んだことがありますが、今ではぐっすりです」(かぢさん)
小林医師によると、太陽光のような強い光を網膜が感じると、脳内ホルモン「セロトニン」が分泌される。そしてセロトニンが材料となって、夜になると、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」が分泌される。つまり熟睡の“材料”は朝~午前中に作られるわけだ。
忙しい朝、何を食べると快眠につながるか
また、2人が一致して勧めるのが、朝のみそ汁やバナナ。
セロトニンを増やすには、必須アミノ酸のトリプトファンが必要で、これは味噌などの大豆製品、乳製品に多く含まれる。バナナはトリプトファンはそれほど多くないが、セロトニンの材料となるトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物をすべて含む優秀食材だ。
朝にカップみそ汁、バナナ、ヨーグルト・牛乳などをひとつでも摂る→通勤時に日光を浴びる→セロトニンが出る→夜、メラトニンになる→眠りやすくなる、というわけ。なんと安上がりな快眠術ではないか。