円安メリットを追い風に、割安株を一斉捜索。「逆境に強い日本株」6選
配当利回りは再来年まで考慮するべき
鈴木氏も日経平均の上昇は緩やかなものと予測する。
「9月末に欧米の不景気入りが意識され、日経平均は2万6000円を割り込みました。ここを割り込む可能性は低いが、夏場につけた2万9000円まで戻すのには時間がかかるでしょう。そのため現時点で高配当という理由だけで、飛びつくのは要注意。配当利回りは、来年、再来年まで考慮するべきです」
依然として先行き不透明な世界経済。荒波を逆境に強い日本株で乗り越えたい。
海外でも稼げるメガバンク銀行株に注目
<深野氏の注目銘柄>
※株価情報は11月14日時点のデータに基づく
●三菱UFJフィナンシャル・グループ(東P・8306)
株価:703.3円
PER:──倍/PBR:0.53倍
配当利回り:4.55%/単元株数:100株
金利上昇の恩恵を受ける銀行株。特に海外でも稼げるメガバンク株がオススメ。「三菱UFJや三井住友銀行などは割安であり、かつ4~5%の高配当。地銀のなかにはすでに値上がりしている株もある」
●パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東P・7532)
株価:2315円
PER:25.26倍/PBR:3.38倍
配当利回り:0.78%/単元株数:100株
ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」を運営。訪日外国人の集客に力を入れており、インバウンド需要と海外展開による円安メリットが期待されている。「10月から入国者数の上限が撤廃された。まだ上昇の余地あり」
●日本電産東(東P・6594)
株価:8861円
PER:30.96倍/PBR:3.35倍
配当利回り:0.79%/単元株数:100株
後継者問題で株価は低迷中。しかし、2022年4~9月期の連結決算では過去最高益を達成した。「業績好調にもかかわらず、売られすぎ。電気自動車(EV)向けモーターの生産も順調に拡大している。円安効果も大きい」