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“稼ぐ力”は大手コンビニ以上なのに…「スリーエフ」3期連続の赤字のワケ

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 中堅コンビニエンスストアを運営する「株式会社スリーエフ」が、2022年9月15日に通期の業績下方修正を発表しました。営業利益を従来予想の54.0%減となる1億1500万円、差し引きゼロとしていた純利益を2500万円の純損失に修正しました。

スリーエフ

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 スリーエフは2期連続で純損失を計上しており、2023年2月期は黒字化への期待もわずかにありました。しかし、下方修正の発表で3期連続の赤字がほぼ確定したことになります。

 店舗運営にかかわる電気料金などのコスト高が利益を押し下げたと説明していますが、事業戦略上の根本的な問題を抱えています。2016年に鳴り物入りで始まった「ローソン・スリーエフ」は、本当に会社をけん引する力があるのでしょうか?

もともと営業利益率の低い体質

 スリーエフは、2022年2月期第1四半期の売上高が前期比2.7%増の32億2400万円となったものの、2100万円の営業損失(前年同期は9100万円の営業利益)を計上しました。原価率は22.2%から23.6%へと1.4ポイント上昇しており、原材料価格の高騰が利益を圧迫しているのは間違いなさそうです。

 ただし、2021年2月期の営業利益率は1.3%、2022年2月期が1.6%であり、同社はもともと営業利益率の低い会社のでもあります。ちなみに、資本業務提携を結んだローソンの2022年2月期の営業利益率は6.7%でした。

純損失に陥りやすい“薄氷を踏む”経営

 スリーエフは2021年2月期に2300万円、2022年2月期に8400万円の純損失を計上しています。営業利益率が低く、純損失に陥りやすい、まさに“薄氷を踏むような経営”をしています。

スリーエフ

スリーエフ損益計算書(一部)※スリーエフ「決算短信」より

 スリーエフの決算書を見ていると気になる点があります。2022年2月損益計算書の「当期純利益」は7500万円。そこから「非支配株主に帰属する当期純利益」が1億6000万円差し引かれて、8400万円の純損失を計上しているのです

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