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“稼ぐ力”は大手コンビニ以上なのに…「スリーエフ」3期連続の赤字のワケ

ビジネス

新型店舗はまだまだ小粒

業績 経済

 とはいえ、どれだけプロモーションに力を入れ、集客に成功したとしても「ローソン・スリーエフ」で得られた利益はエル・ティーエフの利益であり、半分ほどはローソンのものになります

 スリーエフはパーキングエリアを中心に新型店舗「gooz(グーツ)」を出店しています。焙煎機を使った本格的なコーヒーや物流ドライバー向けのボリューム感のある弁当、得意とする生鮮食品の販売など、パーキングエリアを利用する消費者の新たなニーズを獲得しようとしています。

 しかし、2022年2月末時点で「gooz」の店舗数は直営店の4店舗しかありません。会社の成長を担うにはまだまだ小粒。スリーエフは子会社の資本構成や事業構造を大きく転換しない限り、どれだけ努力を重ねても薄い赤字を出し続けることになりかねません。

<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

外食、小売り、ホテル業界を中心に取材を重ねてきた元経営情報誌記者。現在はコンサルタントという名の中小企業経営者のサンドバッグ役を務めるかたわら、経済の面白さを広く伝えるため、開示情報を分析した記事を書いている。好きな言葉は美食家・北大路魯山人の「硬め、麺少なめ、ニンニクマシマシ」

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